タヒチでひとりごと

タヒチ在住者による現地情報をお届け。

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ピッツェリア「Cipriani's Pizza Tahiti」【タヒチ島】

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目下、我が家を悩ませているのは「毎週利用しているピッツェリア「 Croq'in 」さんが臨時休業の際、代わりにどこのピッツェリアを利用するのか?」問題です。

自宅まで配達してくれるピッツェリアの中から私は La tour de pizz さんを推していました。しかし、La tour de pizz さんをことごとく嫌う相方が今回新たに候補として探し出してきたピッツェリアがこちら、「 Cipriani's Pizza Tahiti 」さんです。



※ La tour de pizz さんにまつわるゴタゴタは、過去記事 ↓ をご覧ください…。

その1:

ピッツェリア「 La tour de pizz 」【タヒチ島】 - タヒチでひとりごと

その2:

ピッツェリア「 La tour de pizz 」でハーフ&ハーフを試す【タヒチ島】 - タヒチでひとりごと




お店の概要

・場所

Pirae 市にある Aora'i Tini Hau の駐車場内のルロット(=屋台)です。Prince Hinoi 通り沿いの CHPF(フレンチポリネシア総合病院)から円形交差点を挟んで斜め向かい辺りです。

この駐車場内には複数のルロットが集まっていますが、Cipriani's Pizza さんは駐車場の一番奥(道路側から見て一番左)に位置しています。


・営業時間

17時~21時30分
月曜・火曜定休


・電話番号

TEL : 87 71 22 17


・価格帯

通常のピザのサイズは基本的には大・中の2種類。

大(直径40cm)は1500フラン~2400フラン
中(直径33cm)は1200フラン~1900フラン

大サイズならハーフ&ハーフにも対応してくれるそうです。

それに加えて、LES CARRES という四角いピザもあるそうです。これが一番大きなピザとのことで、価格は2000フラン。いわゆるクワトロというタイプで、4種類の味が一度に楽しめるピザです。レギュラーメニューの中から自由に選べるわけではなく、このクワトロ用の選択肢の中から選びます。


・お店の雰囲気等

ルロット(屋台)ですので、その場で飲食可能です。テーブル席は10卓ほど、カウンターもありました。屋台にしては割ときれいな方だと思います。

今回は持ち帰りにしたのですが、その場で食べるのも悪くないなぁと思える雰囲気でした。

複数のルロットが集まる場所なので、お天気が良ければ週末などは駐車場全体で賑わいます。



メニュー表などの詳細をチェックするなら公式ページへ
Cipriani's Pizza Tahiti
(※最新情報を見るにはトップページではなく Publications をクリック)


今回注文したもの

(1) PEPPERONI

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PEPPERONI の中サイズで1500フラン。スパイシーなサラミ「ペパロニ」がメイン。

トッピング:トマトソース、チーズ、フレッシュ・マッシュルーム、ペパロニ、ピーマン(実際は黄色のパプリカでした)

形はいびつですが、味はとっても良かったですよ!ホントに想像以上でした。

このピッツェリアの最大の特徴はかなり良い素材を使っているらしいこと。

他のピッツェリアでは、トッピングのマッシュルームは缶詰か冷凍品が普通であまり美味しいものではありません。(トマトソースやチーズである程度隠れますけど…)

こちらのピッツェリアはメニュー表のトッピング説明にもフレッシュ・マッシュルームとわざわざ明記してあるくらいです。ちゃんと生のマッシュルームが使わていると食べていてわかりました。かなりテンションが上がりました。

今回は注文しませんでしたが、次回はサーモンも試してみたいです。なぜかというと、公式ページの写真でちゃんとスモークサーモンを使っているのが見て取れました。他のピッツェリアでは缶詰のサーモン(=たいていフレーク状)を使っていてガッカリさせられることが多いのです。マッシュルームだけでなく、他の素材もいいものを使ってるんだな~と見ていて嬉しくなりました。

写真でも伝わってくる食材へのこだわり。屋台のピッツェリアとは思えない…。


(2) TEXANE

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TEXANE の中サイズで1600フラン。チキンと豚肉の共演。

トッピング:トマトソース 、チーズ、フレッシュ・マッシュルーム、鶏肉、バーベキューソース、塩蔵豚肉、ピーマン(黄パプリカ)

先日注文した La tour de pizz さんのチキンのピザは、相方が「冷凍の鶏肉の味」と評しました。でもその時はピザに極上の素材を望むのは間違っていると思っていたのです。カジュアルな食べ物なのだし…と。

しかし、こちら Cipriani's Pizza さんのピザでは鶏肉に嫌な臭いや味がなくて非常に美味しかったのでビックリ。鶏肉にちゃんと下味もつけてあるようでした。フレッシュな鶏肉を使用しているのかどうかはわかりませんが、たとえ冷凍物を使っていたとしても下処理がしっかりしているのでしょう。

価格も La tour de pizz さんと同程度(むしろ少し安いくらい)なのに、妥協していない感じが好印象です。

ピザ生地は薄めですが耳の部分は少しふっくらしていて、素人臭くないちゃんとしたピザ生地だと思いました。(タヒチでは薄いだけでぺったんこの素人っぽいピザ生地にあたることもあるので…)薪のピザ窯を使用しているので香ばしいです。写真では少し焦げているように見えますが、食べると全然気になりません。


サービス・対応

今回はあらかじめ電話注文しておいて、相方がピザを取りに行ってくれました。待ち時間はほぼ無しで受け渡しはとてもスムーズだったようです。

初めての利用だったのでわからないことが多く、今後も注文することを考えてたくさん質問をしたみたいなのですが、全部丁寧に答えてくれたと上機嫌で帰ってきました。

経営者の男性がとても感じの良い人なのだそうです。

ハーフ&ハーフやクワトロ対応なのもポイントが高いです。タヒチで「選べるクワトロ」を提供しているピッツェリアは聞いたことがなかったので嬉しい驚きでした。

(4 saisons と言う4つの味が楽しめるピザはタヒチでもよくあるのですが、これはトッピングが決まっていてどこのピッツェリアでもたいてい同じという定番メニュー。カスタマイズするためのクワトロとは違います。)


配達について

こちらのピッツェリアは配達には対応していないようです。イートインかテイクアウトのみのようです。


まとめ

こちらのピッツェリアに出会うまでは、 La tour de pizz さんのピザが美味しいと思っていました。でもそれはあくまで「我が家に配達してくれるピッツェリアのうちで」というくくりの中でジャッジしていたからです。

それに加えて「ピザとはカジュアルな食事で上質な素材は望めない」と思い込んでいたから La tour de pizz さんを高く評価できていたのです。

こちら Cipriani's Pizza さんは配達はしてもらえないものの、ピザの質で言えば十分 La tour de pizz さんの上を行きます。見た目は劣るけれど、食べ物は美味しいと安全が一番の優先順位。タヒチでこんなに良い素材を使ってピザを作ってくれるピッツェリアがあったなんて目から鱗です。

見た目の問題は、まだ1回しか利用したことがないので、たまたま今回だけという可能性も高いです。

薪のピザ窯で焼いたピザであることも美味しさを底上げしている気がしました。電気やガスのオーブンとは違った風味があります。

接客態度もかなり違うこの2店では、全体的な満足度に差が出ました。あっけなく、 La tour de pizz さん推しは撤回です。

結局、ピザを取りに行く手間をかけても Cipriani's Pizza さんの方が断然良いということになり、めでたく2番手のピッツェリアは Cipriani's Pizza さんに決定しました。

仕事で疲れているのに買いに出かけてもらうのは申し訳なくてなるべく宅配を利用したかったのですが、取りに行く本人が「構わない」と言い張るので、お願いすることに。

来週は Croq'in さんが営業再開するはずなのですが、この Cipriani's Pizza さんをリピートしてしまうかもしれません。 Croq'in さんは安くて便利ですが、Cipriani's Pizza さんの種類の豊富さと質の良い素材に、不動だと思われてきた一番手の地位が危うくなってきたかも…。

こちらのお店は急遽お勧めピッツェリアの記事にも追加しておこうと思います。




↓ 同じく Cipriani's Pizza さんの四角いクワトロタイプのピザについてはこちら ↓

www.tahiti-hitorigoto.com

パペーテのマルシェ散策・サトウキビジュースから厚揚げまで【タヒチ島】

先週・先々週に続き、今週の日曜もマルシェで朝食を調達です。

普段の日曜日は朝食を買いに出かけたりしない我が家。適当に家にあるシリアルや残り物で済ますことが多いのです。

ここ数週間は例外的に「ブログのネタになるだろう」という相方さんの配慮で頻繁にマルシェ通いをしていました。タヒチの伝統的(?)な日曜の朝ごはんスタイルを実践というわけです。

でも、早起き&揚げ物中心の朝食がちょっと辛くなってきました…。そこで子どもと私はマルシェには行かないと決めて少し朝寝坊。それでも相方はマルシェに出かけて行きましたが…。長年実家でマルシェで調達した朝食に親しんでいた彼が一番楽しんでいるのかも。

あまり変わり映えしませんが、今週の購入品などをご覧に入れましょう。

中華チマキについて

↓ チマキについては以前詳しくお伝えしました。↓

www.tahiti-hitorigoto.com

今週は気が向いたからとマルシェに出かけた相方。前日にチマキの予約をせず行ったものですから、やはり6時半頃の到着でチマキはすでに売り切れ。

いつも買うスタンドの周辺で他にもチマキを売る店はあるのですが、そちらはまだ普通に売っていたとのこと。いつものスタンドのチマキは間違いなく「知る人ぞ知る」人気の品で一番に売り切れるようです。

先週は予約していたチマキを取りに行った時に、買いたいのに買えなかった男性に恨めしそうに見られたのが印象的でした。(ちょっとイヤミも言われた…。)競争率高し。

事前予約は、元々知り合いでないなら、連絡先を聞いたりして売り子さんと仲良くなる必要があります。そして、当たり前ですが、予約したら必ず買いに行くこと。売り子さんの信頼を失ってしまうと取り置きしておいてもらえなくなります。この当たり前のことができない人がタヒチには結構多いので、売り手側は確実に買ってくれる常連さんしか優遇しないのです。


ゴマ団子

先週に続いて今週も、相方はゴマ団子を買って来てくれました。タヒチではあまりゴマ団子を提供するお店がないので、先週食べてみて気に入ったのでしょう。

ただ、ちょっと個体差があるようで、先週はあまり気にならなかったのに今週のものは餡の周りのお餅がちょっと厚ぼったかったのが残念。そしてなぜかいつも少し焦げています…。

そんなに気に入ったのなら家でゴマ団子を作ってみようかしら、と思い始めました。

食べたいものが売っていなかったり、売っているもののクオリティに満足できなかったりして、タヒチでは自炊率が高くなります。このレベルにお金を払うくらいなら自分で作ったほうがマシ、となることがあるのです。

時間と手間はかかりますが、日本では自分で作ったことないな…という料理にもチャレンジする良い機会になります。娯楽が少ないので料理を趣味にするというのも一つの手かと…。


チャーシュー

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今回、相方さんはマルシェの外のお店でチャーシューを買うことにした模様。

マルシェから出て、パペーテのカテドラル前の大通りを向かい側に渡った所にあるお店。Liberty という映画館の隣です。

ちゃんとお店を構えていながらも、特に看板を掲げていません。なので一見何のお店なのかわかりづらいですが、日曜の朝には行列ができることもある割と有名なチャーシュー屋さんです。

相方の実家はいつもここでチャーシューを買うみたいです。たぶん老舗だからみんな知っていて看板を出す必要もないのかな。

チャーシューの買い方はマルシェと同じで希望の金額を伝えれば OK。相当分の量を包んでくれます。価格はマルシェ内とだいたい同じくらいみたいです。1000 フラン分でお願いして、300g 前後入っていました。

脂身が少なめで柔らか。味付けが濃すぎずマイルドで良い感じ。


厚揚げ

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今週は厚揚げを見つけてきてくれました。日本の一般的な厚揚げとは違ってサイコロ状です。タヒチの大手スーパーでは厚揚げも薄揚げもなかなか手に入らないのです。タヒチに1軒だけ(?)お豆腐を製造しているところがあるのですが、そこまでわざわざ豆腐製品だけを買いに行くのが大変なのと、曜日によっては欲しいものを買えるとは限らないので、マルシェで厚揚げを見つけたらたいてい買います。

サイコロ状 7個入り× 3袋で 500フラン。

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し~っかり油抜きをしてお昼ごはんになりました。豚ひき肉、玉ねぎ、タヒチの長~いインゲン豆と一緒に中華風に。餡かけにしたつもりが、餡が少なめになってしまった…。でもご飯にかけて丼にして食べると美味しかったです。

しかし私が作る料理は全然フォトジェニックじゃないですね…。


サトウキビジュース

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ジューススタンドがある一角。画像正面がサトウキビ、左手がココナッツ。

マルシェ内のココナッツミルクやココナッツジュースを売るお店の横にサトウキビジュースを売るお店があります。先週・先々週は閉まっていたのですが、今週は営業していたようです。

ココナッツジュースのお店はすでにボトルに詰めた状態のものを売るだけですが、サトウキビジュースのお店は店内で絞る様子を見ることができます。

行列ができて絞るのが追い付かなくなり、お金を払っても少し待たされる場合があります。

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サトウキビジュースは黄色、ココナッツジュースは透明感のある乳白色。

タヒチではココヤシが自宅の庭に生えている家庭も多く、ココナッツが珍しいものではありません。そんな理由からか、ココナッツジュースは 1L で 250フランと割と安価です。

それに対し、サトウキビジュースは 1L で 700フランとかなり高値です。サトウキビはどこにでも生えているというものではなく、商品としてわざわざ栽培しなければ採れないものだからというのが理由でしょう。

かなり甘いですが、市販の炭酸飲料と違ってまろやかな甘さ。

高値なのは、お店での生絞りパフォーマンス代も含まれていると思うことにしています。


フィリフィリ

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タヒチの揚げパン「フィリフィリ」。

これはマルシェで買える品ではないですが、最近お気に入りの Firi Firi Mang さんのフィリフィリです。

マルシェに行ったはずなので今日はフィリフィリは買ってこないだろうと思っていたのに、少し回り道をしてお店に寄ってきたみたいです。

平日は5本入りで160フランの袋しか置いていませんでしたが、日曜の朝は10本入り300フランの大袋も登場。

10本入りは大家族向けですね。食べきれずに午後まで残りました。

いつもは5本入りをすぐに食べきってしまって気づきませんでしたが、時間が経つとやはり少し味が落ちます。(それでも一般的なフィリフィリに比べると十分マシなほうです)

特に砂糖をまぶしてあるタイプなので、買ったら早めに食べきるのが良いようです。

時間が経ってからも美味しく食べられるという点では Magasin Louise のフィリフィリの方が上かな、という印象。

しかし砂糖付きは子どもには大人気なので、Firi Firi Mang さんも度々買ってしまいそうです。


まとめ

今日は相方さん一人で買い出しに行ってくれたので、何を買ってきてくれるか楽しみでしたが、やはりタヒチの定番朝食は油っこいものが多いです…。

普段はあまり食べないようにしている揚げ物が続いて、さすがにちょっとキツくなってきました。マルシェ朝食シリーズはこの辺で打ち止めにしようと思います。あまり続けると確実に太ってしまう…。基本的に「タヒチ風の朝食は時々に留めて常態化しない」と心がけているのです。

しかし、マルシェには大手スーパーではお目にかかれない食品があったりするので、時々訪れてはついつい色々な物を買ってしまいます。

朝食を済ませて遅めに行くと良いものが売り切れてしまう、でも早朝に行くとついつい朝食を買ってしまう…悩ましいところです。結局、雰囲気が好きなので何だかんだ言って通ってしまう場所です。



いつの間にやらシリーズ化してしまったマルシェ関連の記事です。

↓ マルシェの営業時間など基本情報はこちら ↓

www.tahiti-hitorigoto.com


↓ マルシェの1階各売り場を満遍なく見学。「食べ物」編はこちら ↓

www.tahiti-hitorigoto.com


↓ 競争率が高い!マルシェの「幻のチマキ」詳細はこちら ↓

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食の安全から気づいた美味しい Firi firi の見分け方【タヒチ島】

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バゲット以外のお勧めパンの記事で少し触れましたが、タヒチにはFiri firi(フィリフィリ)という揚げパンがあります。

そして、フィリフィリが美味しいと評判のお店を以前にご紹介していました。(フィリフィリについての詳細も下の記事参照)

www.tahiti-hitorigoto.com

これ以上のフィリフィリを探そうと思っていなかったところにきて、別のフィリフィリとの出会いが。


偶然の出会い

Magasin Louise のフィリフィリを知ってからは「油っぽいハズレに当たるのは嫌だし、他のお店でフィリフィリは買わないぞ。」と思っていました。

ところが、お腹が空いてたまたま立ち寄ったお店で相方がフィリフィリを買ってきたのです。

最初は「なんでまたふらっと立ち寄ったお店でフィリフィリを…?」と思ったのですが、「まだ揚げたてのアツアツだったから。美味しいよ」と差し出すのです。


砂糖付き Firi firi

それは、以前ご紹介したお店のフィリフィリとは違って砂糖をまぶしてあるタイプ。

食べてみると確かに美味しい。表面が適度にさっくりしていて、フニャフニャしていない。揚げたてでまだ温かいからというだけでなく、食べた後に胸焼けしない軽さです。

ミスタードーナツやクリスピークリームとは違う、家で作るドーナツに近くて懐かしい感じ。

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フィリフィリにしては珍しく8の字型ではなく、まっすぐな棒状。

普段は砂糖なしのプレーンなフィリフィリに慣れている私も美味しいと思えました。

試しに後日リピートしてみたらアツアツでなくても美味しかったので、やっぱりフィリフィリ作りが上手な製造者さんなんだな、と思いました。

袋を見ると、Firi Firi Mang と書いてありました。

Firi Firi Mang

・Firi Firi Mang を買える場所

Firi Firi Mang さんは、お店を持たず複数の小売店と契約して委託販売をしているようです。

私達がこのフィリフィリを買ったのはパペーテの Ecole de la Mission の近くのお店

この小売店はどうも名前がないようなので説明が難しいのですが、 Ecole de la Mission の正門からパペーテの中心街方向に進んでいった時、1つ目の交差点の角にあるお店です。(周辺住民のみわかるであろう「Gervais, j'en veux ! 」という青いひさしのついたお店)

【2018年7月・追記】どうやらこのお店 ↑ は閉店みたいです。(正確には、現在改装工事中。リニューアルなのか、全く別のお店になるのか不明)。

代わりに、同じくこのフィリフィリを買える Magasin Roger Sienne の外観と地図を追加しておきます。


製造者さんに直接お聞きしたのですが、上記のお店以外にも複数のお店で販売してもらっているそうです。

  • パペーテの中華料理店 Le Jasmin の近くにある Magasin Lulu

  • Magasin Lulu からまっすぐ Sainte Thérèse 教会方向に行ったところにある Magasin Roger Sienne …など。


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    Magasin Roger Sienne は、楽器店「Music City」の隣。



他のお店も教えていただいたのですが、どうもお店の正式名称ではなく経営者の名前をおっしゃっていたみたいで(汗)、この2店舗以外は特定できず…。

目印は、白地にピンクで Firi Firi Mang と印刷してある袋。

パペーテ市以外でも販売を委託しているお店があるそうなので、見かけたら買いです。


・Firi Firi Mang の販売日

Firi Firi Mang さんは月曜と土曜が定休日だそうです。それ以外の曜日は、配達先の小売店が営業してさえいれば配達しているとのこと。配達は早朝らしいので、朝食の時間帯に行けば買える可能性が高いです。


・Firi Firi Mang の価格

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一袋に5本入りでした。

フィリフィリ1袋(5本入り)が160フラン。一本が結構大きいので安く感じられます。(直径3㎝×長さ18センチくらい?)


・電話番号

TEL : 40 41 05 04

(これはフィリフィリを売っている小売店ではなく、製造者である Firi Firi Mang さんの電話番号です)


意外な事実が発覚

Firi Firi Mang さんの袋にはちゃんと原材料が表記してあります。「水・砂糖・酵母・小麦粉・バター・油」です。

あれ?ココナッツミルクが含まれていない!?もしかして書き忘れたのかと思って電話でお聞きしたら、「ココナッツは使っていない」という回答が…。

えっ、それってフィリフィリなの?ただのドーナツでは!?

そこで、原点に立ち返って Académie Tahitienne の公式サイトで「 firifiri 」という言葉を調べてみました。

firifiri とは、元々「(髪やひもなどが)編まれた、カールした」という意味の形容詞です。

そして、FARAOA FIRIFIRI で「小麦粉の揚げ菓子の一種。たいていは8の字型」とありました。(FARAOA =「パン・小麦粉」を意味する言葉)

つまりタヒチ語で言うところの firifiri は、必ずしもココナッツを原料として使うわけではないということが判明。

厳密に言うと、firifiri の特徴は2点だけ。

  • 小麦粉でできた揚げ菓子であること

  • 通常は8の字型であること(つまり、多くは8の字型だけど、そうでないものも有り)

おそらく、とある firifiri の製造者がタヒチらしさでアピールしようとココナッツミルクを配合したのが始まりでしょう。人気が出たため、他の製造者も真似をし始めて定着したのだ思います。今ではココナッツミルク入りが多数派になっている感じです。

相方に聞いても「フィリフィリはココナッツミルクが入っている」と言っていましたし、別ページでご紹介した Magasin Louise のフィリフィリにもココナッツが含まれています。

ネットでレシピを検索すると、どのサイトもフィリフィリの材料にはココナッツミルクが記載してありました。それで、ココナッツミルクは必須だと認識していたのです。

8の字型も必須項目ではなさそうなので、普通のドーナツもタヒチ語で言えばフィリフィリ。

今回取り上げた Firi Firi Mang さんのフィリフィリも、確かにフィリフィリなのです。1つ勉強になりました。

ココナッツミルクを使わないレシピということは、他のフィリフィリよりも歴史があるの老舗なのかも?

袋に記載してある電話番号が6桁という時点で、間違いなくかなり長い間フィリフィリを作っていそうな感じがします。

(ちなみにタヒチの電話番号の桁数についての記事もあります。ご興味がおありの方はどうぞ。)


美味しい Firi firi の共通点

この Firi Firi Mang さんのフィリフィリに出会って、美味しいフィリフィリの共通点に気づきました。

それは、製造者の名前が印刷されたビニール袋に入っていること。

印刷所に発注してオリジナルのフィリフィリ袋を作っているということは、素人のお小遣い稼ぎではなく、きちんと商売としてフィリフィリの製造をしている証だと思いました。

フィリフィリは茶色い紙袋で売られているのもよく見かけます。茶色い紙袋はたいてい何も印刷されておらず無地です。これはオリジナルの袋を発注するほどフィリフィリの製造をやっていくつもりがないということでしょう。なおかつ必要な情報を商品に記載しないという無責任な姿勢でもあります。

製造者名等が記載されていない食べ物でお腹を壊しても、誰にも苦情を言えないという事態に陥ります。(買った場所に苦情を言いに行っても、どこででも売っている無地の紙袋入りフィリフィリは、そのお店で買ったものと証明するのが困難です)

その点、製造者名や電話番号・原材料なども記載してあるビニール袋入りフィリフィリは、商品に責任を持つという姿勢が表れていて比較的信頼できるのでは、と思います。

当たり前といえば当たり前ですが、オリジナルの袋を用意しているということは長期的にフィリフィリの製造をしてきた、もしくはこれからも製造していくという製造者でしょう。フィリフィリの質にも定評があり安定して売れているということだと推測できます。(そうでなければオリジナルの袋を用意する前に廃業しているはずなので)

あと、紙袋に油を吸わせる必要がない、ビニール袋に入れて売ってもフィリフィリがベッタリ油っぽくならないという自信があるのかな、とも思いました。

(揚げ物なのでビニール袋の内側はもちろん油でテカテカしていますが、フィリフィリ自体はギトギトしていないのが不思議)

まとめ

タヒチでは物を売り歩く人がたくさんいます。オフィスや商店を訪ね歩いたり、郵便局や大型スーパーの駐車場など往来の多い場所で待ち構えていて道行く人に声をかけたりする売り子さんも…。

お小遣い稼ぎなのか、それで生計を立てているのかはわかりませんが、商材は花や果物だけでなく、素人っぽいクオリティのパンや調理済み食品であることも多いです。その場合、商品には何も記載されていないことがほとんどです。

以前は「それがその人の助けになるのなら」と思って買うこともありました。しかし、よくよく考えて見ず知らずの人から食べ物を買って大丈夫かしら?と思うようになりました。(特に子どもを持ってから食の安全が気になり始めました)

食べた後に何か大変な問題が起こっても、作った人に連絡すらできないのです。そう思い始めてからは何も表示されていない食品を買うのはやめることにしました。(そもそも原材料表示すらしないのは違法ですし…)

「フィリフィリにも同じことが言えるな」と、ふと気づきました。たとえお店で売られていても、何の表示もなく誰が作ったのかもわからないフィリフィリには不安があります。ちゃんと「私が作りました」と表記するということは自信の表れだろうと感じました。それならきっと美味しかろうという結論に至ったわけです。

もちろん例外もあるかもしれません。でも、イチかバチかで何の表記もない商品を買うよりは、製造者がわかる商品を選ぶほうが、美味しいフィリフィリに当たる確率は格段に高いと思います。




↓ Firi Firi Mang が気に入って日曜日に大人買いした様子はこちら ↓

www.tahiti-hitorigoto.com

ピッツェリア「 La tour de pizz 」でハーフ&ハーフを試す【タヒチ島】

お勧めピッツェリアの記事に登場しているお店です。

La tour de pizz さんの宅配を利用するのは今回が2回目。私はかなり気に入っているお店です。

前回の注文時に相方がへそを曲げてしまって(詳しくはピッツェリア「 La tour de pizz 」のサービス・対応の項目を参照)、危うく二度と注文できなくなりそうでした。

毎週利用しているピッツェリア Croq'in さんがまたお休み。まだ代わりとなるピッツェリアが見つかっておらず、La tour de pizz さんの「ハーフ&ハーフを試してみよう!」と頑張って説得。何とかOKをもらいました。

日本の宅配ピザチェーンでは当たり前のように注文できますが、タヒチではハーフ&ハーフを提供するピッツェリアはあまり見かけません。

量はたくさん必要ないけど、バリエーションは欲しいという場合には助かるサービス。今回初めてお願いしてみました。



お店の概要

↓ お店の概要はこちらの記事をご参照ください。↓

www.tahiti-hitorigoto.com

価格について

ハーフ&ハーフ自体に追加料金は無し

我が家はいろいろな種類を楽しみたくて、いつも Croq'in さんでは小サイズのピザを3枚頼むことが多いです。その場合、宅配料込みで合計2000フラン前後。

前回 La tour de pizz さんに注文した時はハーフ&ハーフにできると知りませんでした(電話でも教えてくれなかった模様…)。そこで1種類では寂しいから…と大サイズを2枚注文する羽目に。

そのため、合計3800フランになってしまい「高くついた~」という印象を持ってしまったのです。(実際はピザのサイズがとても大きいので決して割高ではないのですが、ウチはそんなに量はいらないので…)

何とかならないだろうか…と La tour de pizz さんの Facebook を見ていたら、お店自らが「ハーフ&ハーフできますよ~」と提案しているのを発見。

Croq'in さんよりも宅配料金は安いので、ハーフ&ハーフで大サイズのピザを頼めば総額2000フラン前後に抑えることは可能だ!と考えて相方を説得するに至りました。


配達について

パペーテの中心地は配達料無料。

それ以外の地域は Arue 市から Faa'a の国際空港まで配達可能で、料金200フラン。


サービス・対応

今回は「夜の時間帯は大サイズのみ」ということを既に知っていたので、大きなトラブルもなく普通でした。



↓ メニュー表などをチェックするなら公式ページへ ↓
La Tour de Pizz Papeete
(※最新情報を見るにはトップページではなく Publications をクリック)


今回注文したもの

ハーフ&ハーフは特に記載がなかったので全サイズ対応なのかもしれませんが、夜の時間帯に利用したので、大サイズのみでした。

Facebook でお店が提案していたハーフ&ハーフはトマトソースベースのピザ+生クリームベースのピザでした。ソースが違ってもハーフ&ハーフにできるというのが今回の注文の決め手。1枚のピザで全然違う味が楽しめるのは嬉しい。

LA PEPERONI + LA FERMIERE

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LA PEPERONI、LA FERMIERE 共に大サイズ(直径40cm)が1800フランという価格設定。ハーフ&ハーフにしても1800フランです。

  • LA PEPERONI のトッピング:トマトソース、チーズ、ダブル・ペパロニ、オリーブ、オレガノ

  • LA FERMIERE のトッピング:生クリーム、鶏肉、ジャガイモ、チーズ、玉ねぎ、オリーブ

Croq'in さんのレギュラーメニューには鶏肉を使ったピザが1枚もありません。そのためいつも似たようなチョイスになってしまい、最近ちょっと飽きてきていたので、鶏肉使用のピザがあるのも嬉しい。

La tour de pizz さんが気に入らない相方は「冷凍の鶏の味がする…」と言っていました。確かにそう言われればそんな感じですが…そこは仕方がないかなと思いました。高級レストランではないのだし、価格から考えて新鮮・上質な素材ばかりを使うのは無理があるかと…。そこまでこだわるなら家でピザづくりをするしかないかもしれません。

前回同様、ペパロニがびっしりでペパロニ好きが大喜び。やはり見た目が綺麗!他のピッツェリアはトッピングを投げつけたのだろうか?と思うことがあるのに対し、こちらは具の並べ方がとても丁寧。タヒチでは稀にみる几帳面な人が調理してそうな感じです。


まとめ

夜は大サイズしか注文できないなら高くつくなぁと思っていたところ、ハーフ&ハーフ可能ということが判明。価格面の問題は解決しました。

それでも初回の注文で嫌な思いをした相方はまだ渋々といった感じです。(第一印象って大事だな…)

子どもと私が美味しいと言うので「ここで注文するのが嫌なのはオレだけなのか…」と寂しそうにつぶやいていました。

残念ながら自宅のそばに他に美味しいピッツェリアがないので(異様に高いとか美味しくない所ならありますけど…)リーズナブルな価格で、配達までしてくれる人気ピッツェリアはとてもありがたい存在。

安定した品質と使い勝手の良さで、今のところ2番手のピッツェリアの座に納まりそうです。

でも家族全員が完全に満足したわけではないので、まだまだ新しいピッツェリアを開拓していく気でいます。次はどこを試そうかな~。





↓ 彗星のごとく現れた対抗馬の Cipriani's Pizza さんについてはこちら! ↓

www.tahiti-hitorigoto.com

ピッツェリア「 La tour de pizz 」【タヒチ島】

お勧めピッツェリアの記事に登場しているお店です。

毎週利用しているピッツェリア Croq'in さんがバカンスで臨時休業の時、代わりに「 La tour de pizz 」さんを試してみました。

お店の概要

・場所

パペーテの中心街にあります。カテドラル前の大通り沿いにある Liberty という映画館の脇の路地を入ったところです。(大通り側に看板が出ています。)

・営業時間

昼:11時~14時
夜:17時30分~21時30分
土曜は夜のみ営業、日曜定休



・電話番号

TEL : 40 81 00 40


・価格帯

サイズは3種類:大(直径40cm)・中(直径33cm)・小(直径26cm)です。

大は1200フラン~2600フラン
中は1000フラン~2200フラン
小は 600フラン~1300フラン

トッピングによって値段の振り幅が結構大きい印象。

事前予約が必要ですが、 PLAQUE DE PIZZA というのもあります。PLAQUE(=オーブンの天板)なので長方形のピザと思われます。価格は大サイズ+1000フラン。価格からしてかなりの大きさだと思うので、ホームパーティなどの機会に利用してみたいです。

ピザ以外に、クロック・ムッシュやパニーニ、HOT WINGS(スパイシーな鶏手羽)などサイドメニューも豊富なようです。

・お店の雰囲気等

宅配か持ち帰りのみ対応のお店です。店内で飲食は不可。

今回は宅配を利用したので、お店の雰囲気はわかりません。


メニュー表などの詳細をチェックするなら公式ページへ
La Tour de Pizz Papeete
(※最新情報を見るにはトップページではなく Publications をクリック)

今回注文したもの

(1) LA PEPERONI

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LA PEPERONI の大サイズで1800フラン。スパイシーなサラミ「ペパロニ」がメイン。

トッピング:トマトソース、チーズ、ダブル・ペパロニ、オリーブ、オレガノ

かなり大きなピザなのにペパロニがびっしり並んでいて、ペパロニ好きが大喜びしていました。しかも並べ方も綺麗で食欲をそそります。良い意味で「タヒチらしくない」見た目がGOOD。

(2) LA CHEVRE - MIEL

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LA CHEVRE - MIEL の大サイズで1800フラン。Chèvre(=山羊)のチーズと Miel(=蜂蜜)。

トッピング:トマトソース or 生クリーム、(通常の)チーズ、山羊チーズ、蜂蜜、オリーブ

ピザ生地はふっくらしつつも、分厚すぎない絶妙な厚さ。生地がお腹にずっしりと来るのではなく、割と軽やかで良い感じです。

サービス・対応

今回は夜の営業時間に利用しました。

相方が電話注文した時、いきなり「夜は大サイズのみしか注文を受け付けない」と言われてビックリしたそうです。どのピザを注文するか決める必要もあってお店の facebook は事前にチェックしていたのですが、そういった記載はどこにも見当たりませんでした。(その後も依然記載なし)

小サイズを2枚注文しようと思っていた相方は急に電話口で予想もしていなかった大サイズへの変更を余儀なくされ…。大きいサイズに変更するなら1種類にするべきか、予定していた2種類を大サイズで注文するべきが迷ったみたいです。

ハッキリと言われたわけではないにせよ、電話口で相手が「早く決めてくれないと、他の電話注文を取れなくて困る」というような態度を見せたようで、注文し終えた後で憤慨していました…。

せめて公式ページに記載してあれば許容範囲ですが、お店側の一方的な決定を告知もせずにいきなり顧客側に押し付けているのに、その態度はちょっとなぁ…と私も思いました。

トリップアドバイザーなどの口コミでスタッフの対応が素晴らしいという評価が多かったので期待していたのですが…。たまたま電話に出たスタッフの虫の居所が悪かったのだろうか…。


配達について

パペーテの中心地は配達料無料。

それ以外の地域は Arue 市から Faa'a の国際空港まで配達可能で、料金200フラン。

まとめ

こちらのピッツェリアはなかなかピザのクオリティが高くて私は気に入りました。

しかし電話対応がちょっと残念で相方がへそを曲げてしまったので、今後利用するのは難しくなりました(汗)。

電話対応というより、むしろ「夜は大サイズのみ」というお店の方針に問題があるのか…。ピザは普通に美味しいのに…困ったなぁ。

大サイズしか注文できないとなると、毎週のように利用している Croq'in さんよりかなり高くつきます。普段使いはしにくいというのもあって我が家の定番ピッツェリアにはなりませんでした。

夜も全サイズの注文を受けてくれるなら Croq'in さんと隔週で利用してもいいなと思っていたのに…。

今回食べた2種類以外のピザも食べてみたかったのですが、当分は無理そうです…う~ん、残念。

注文してみようと思う方は、「夜は大サイズのみ」ということをあらかじめ念頭に置いておけば不満はあまり出ないでしょう。

薪オーブンではないようなので本格イタリアンレストランの味とまではいきませんが、宅配ピザチェーンのクオリティに近いのではないかと思います。





↓ こちらのピッツェリアのハーフ&ハーフについて ↓

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↓ 後日、もっとブラボーなピッツェリアに出会いました。↓

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休日の定番朝食と Firi firi で知られるお店【タヒチ島】

バゲット以外のお勧めパンの記事で少し触れましたが、タヒチにはFiri firi(フィリフィリ)という揚げパンがあります。

特に絶品!という程のものでもないので、旅行でタヒチに来られる方々に「是非!」と強く勧めるつもりはありません。今回はタヒチで日曜日の朝ごはんによく食べる定番の一つとしてご紹介しようと思います。

フィリフィリの特徴

  • ココナッツミルク入りパン生地

  • 油で揚げてある

  • 8の字にねじった形

…以上です!

グラニュー糖をまぶしたドーナッツっぽいタイプもあるようですが、砂糖なしが主流のように思います。ココナッツミルクのほんのりとした甘さだけで十分。

朝ごはんに食べるなら塩気のあるもの(チャーシューやローストポークなど)と一緒に食べることが多いです。砂糖がまぶしてあると甘すぎておかずに合わないのです。

基本的に揚げ物はあまり食べないのですが、素朴なフィリフィリはたま~に食べたくなります。


フィリフィリを買える場所

フィリフィリを売っているお店は少なくありません。地元の人々が通勤・通学の際に寄って朝ごはんを買っていくような小さな食料品店ではバゲットやデニッシュ系のパンと一緒に売られているのを見かけます。

パペーテのマルシェでも売っています。しかし、マルシェのはあまり美味しくないようです。茶色い紙袋に入っていて油が染み出ているので、いかにも油っこそうな感じ。

ずっと以前に相方の実家で朝食に出してもらったフィリフィリは、そんなにギトギト油っこい感じではありませんでした。いつもどこで買っているのか聞いてみたら「Magasin bleu(青いお店)」とのこと。

美味しいフィリフィリのお店

日曜の朝に早起きしたので、久々にフィリフィリでも買いに行こうか!ということになりました。

噂に聞いていた「青いお店」に行ってみると、確かにお店の外壁が鮮やかな青でした。

それだけでなく、ヒナノビールやAnchor(乳製品のブランド)から提供を受けたのであろうお店の日除けまでもが青なので、お店全体が真っ青なのです。

(たまたまヒナノビールやAnchorのブランドカラーが青なのです)

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お店にはちゃんと名前がありました。正式名称は「Magasin Louise Wong」。

この界隈で日曜の朝に営業しているのはこのお店だけでした。周辺には他に何もないにもかかわらず、たくさんの車でごった返していたのがちょっと驚きでした。

もちろんお店の中もかなり混んでいます。一軒の小売店がこれだけの集客力を持つなんてすごいな、と感心しました。

・お店の場所

通称「マガザン・ブルー」と呼ばれるこのお店は、パペーテ市の Taunoa という地区にあります。

Sainte Thérèse 教会の斜め前付近です。とにかく見事に青い外観が目印。

・営業時間

月曜~土曜:6時~19時
日曜:6時~12時

・電話番号

TEL : 40.42.08.98

・フィリフィリの価格

大小さまざまなビニール袋に入っていて、袋に値段が書かれています。

一番大きな袋は420フランでした。その他に300フラン、210フラン、120フランの袋がありました。

・お店の雰囲気等

昔ながらの小売店といった感じ。雑然としていてお世辞にも綺麗だとは言えません。レジも2か所に分かれていたり、初訪問者には少々わかりにくいレイアウト…。

観光で来られる方が訪れるようなお店ではなく、完全に地域住民向けのお店です。

今回購入したもの

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フィリフィリは長さ15センチくらい、幅4センチくらいの大きさ。

(1) フィリフィリ

今回は210フランの袋を買ってみましたが、フィリフィリ6個入りでした。

マルシェのフィリフィリと違ってビニール袋入りなので油が染み出しているかどうかわからないし、通気性が悪くてシナシナなのでは?と少々不安でした。でも食べてみたらやっぱりそんなに油っこくない。揚げ油の温度なのか、油切りをしっかりしているのか…。

420フランの袋が飛ぶように売れていたのも納得。大家族なら大袋もペロリでしょう。

(2) ココナッツパン

こちらのお店は初めて行ったので、手作りっぽいココナッツパンを見つけて味見することに。うーん、ちょっと焼きすぎでパサついていて残念。

(3) 中華系お惣菜

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今回は試しに揚げ春巻き、シュウマイ、ローストポークを購入。

中華系の人口も多いタヒチでは、気軽につまめる中華のお惣菜がよく売られています。揚げ春巻きや焼売、チャーシュー、チマキに肉まんなども日曜の朝食にはよく登場するようです。

最初は「えっ、朝から揚げ物!?」とビックリしましたが、今では見慣れてしまいました。

離島の家族経営のペンションでも朝食に揚げ物がたっぷり出てきたので、タヒチ島だけでなくポリネシア全体でそういう傾向なのかも?

フィリフィリと合わせるのが定番という訳ではなく、バゲットであったり、デニッシュ系のパンであったり、家庭によって様々です。

味について結論だけ言うと、こちらのお店はあまり中華のお惣菜は得意ではなさそう。次回リピートはないです…。

まとめ

この「青いお店」はあくまでフィリフィリで有名なお店なのであって、他の物はついでに買うべきではないという結論に至りました。グルメな相方のお父さんは中華系お惣菜をマルシェで調達して、最後にこちらに寄ってフィリフィリだけ買って帰ってくるようです。さすが…。

あまり美味しくないお惣菜でも、パペーテのマルシェまで出掛けるのが億劫だという周辺住民が買いに来るので一応提供しているのだと思われます。

タヒチで美味しいものを食べたければ、あっちこっちハシゴすることになります。面倒くさがって妥協したりすると、たいてい後悔することになるのです。

タヒチ庶民の休日の朝ごはんとフィリフィリについてお届けしました。




↓ 美味しいフィリフィリに対抗馬が登場。そして意外な事実も発覚! ↓

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ピッツェリア「Croq'in」の昼限定 "ショッソン" 【タヒチ島】

お勧めピッツェリアの記事に登場しているお店です。

前回は Croq'in さんのピザについてお伝えしましたが、今回はお昼限定の chausson (ショッソン)。

chausson とは、ピザを半分に折り畳んだ「カルツォーネ」のことです。

お店の概要

詳しくは、こちらの記事をご参照ください。

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・営業時間

chausson はお昼の営業時間(11時~14時)限定で、夜は注文不可。

日曜定休(年に数回、不定期でバカンスを取るので2~3週間お休みの場合あり)


・電話番号

TEL : 40 45 67 33


・価格

chausson は500フラン均一。小サイズのピザ1枚に相当するので、とってもお得!

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ピザを半分に折り畳んだと言っても薄っぺらいものではなく、ピザ用の箱が閉まらないほどの厚みがあって中に具がしっかりと詰まっています。厚みがある分、ひょっとしたら通常のピザよりも具沢山なのではないかと思うくらいなので、コストパフォーマンスは抜群。


今回注文したもの

(1) CAMPAGNARD

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Campagnard は Lardon(拍子切りの塩蔵豚肉)、マッシュルーム、チーズなどが入っており、ホワイトソースのような生クリーム系でカルボナーラのような感じ。

とろりとしたチーズとソースが Lardon の強い塩気にマッチして美味しい。これで野菜が入っていたら完璧なのにな~と思うものの、この価格で栄養バランスまで求めるのは酷ですね。


(2) OLIVIA

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Olivia はハム、オリーブ、チーズなどが入った「トマトソースのスタンダードなピザ」といった感じ。表面にオリーブが乗っているのが Olivia の目印みたいです。


その他の chausson

chausson は全部で5種類。Campagnard と Olivia 以外に以下のバリエーションがあります。

  • MEXICAIN:牛ひき肉やコーンが入っていてスパイシー。

  • TUNA:その名のとおり、ツナがメイン。

  • VÉGÉTARIEN:野菜のみで肉や魚は含みませんが、確かチーズは入っていたはず。

具の量が多いので気になりませんが、chausson は通常のピザに比べると具材の品目が少なくてシンプルです。それが安さの秘密なのかもしれません。


サービス・対応

ピザと同様に chausson も品質が安定していて「今日のはイマイチだな…」なんてことはありません。リピートしてもガッカリさせられることがないというのは意外と大事なポイントです。

この激安の chausson でも小サイズピザのスタンプを押してくれるので、リピーター続出の模様。(10枚集めるとピザ1枚が無料になるスタンプです)

特にこの chausson を職場に配達してもらう人が結構いるらしく、お昼の時間帯は平日でも常に混雑しています。

お昼の営業時間が11時~となっているのは、どうやら「配達可能な時間」という意味で、注文自体は9時もしくは9時半頃から受け付けてくれるようです。注文するのが遅いと希望の時間に配達してもらえない可能性が高くなるので、なるべく早い時間に電話するようにしましょう。

電話がつながりにくいことも多いですが、それだけ人気があるということなので仕方がないですね。


配達について

配達区域がお昼は Tipaerui から Titioro まで(=パペーテ市内のみ)と、夜の配達区域より狭まっています。

驚くべきことに、chausson は配達料金込みです!1つだけでも配達してくれ、ちゃんと500フランぽっきり。初めて注文した時は配達料金を請求されないことにビックリしました。

お昼の時間帯はもちろん通常のピザも注文できます。ただし、ピザは chausson と違って配達料金がかかるので注意。


まとめ

半分に折り畳むわけですから、ピザの耳にあたる端の部分が二重になります。具がなくて厚ぼったい生地だけの部分が出来てしまうのは避けられないわけです。

しかし、端っこを残して真ん中だけ食べても元が取れると思えるほど、この chausson は低価格でボリュームがあります。(私には半分で十分な量です。無理に完食すると夕食がいらなくなるほど…)

Campagnard のようにソースがとろりと流れ出てくるタイプなら、具がない生地の部分でソースを拭って食べることもできるので、「生地だけだと味気ないな~」と思うことなく最後まで美味しくいただくことができます。

配達区域内に勤務しているなら、寝坊してお昼ごはんの用意ができなかった時に職場まで配達してもらうというような使い方もできて重宝するピッツェリアです。リーズナブルで使い勝手が良いという点が人気の秘密ではないでしょうか。