タヒチでひとりごと

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休日の定番朝食と Firi firi で知られるお店【タヒチ島】

バゲット以外のお勧めパンの記事で少し触れましたが、タヒチにはFiri firi(フィリフィリ)という揚げパンがあります。

特に絶品!という程のものでもないので、旅行でタヒチに来られる方々に「是非!」と強く勧めるつもりはありません。今回はタヒチで日曜日の朝ごはんによく食べる定番の一つとしてご紹介しようと思います。

フィリフィリの特徴

  • ココナッツミルク入りパン生地

  • 油で揚げてある

  • 8の字にねじった形

…以上です!

グラニュー糖をまぶしたドーナッツっぽいタイプもあるようですが、砂糖なしが主流のように思います。ココナッツミルクのほんのりとした甘さだけで十分。

朝ごはんに食べるなら塩気のあるもの(チャーシューやローストポークなど)と一緒に食べることが多いです。砂糖がまぶしてあると甘すぎておかずに合わないのです。

基本的に揚げ物はあまり食べないのですが、素朴なフィリフィリはたま~に食べたくなります。


フィリフィリを買える場所

フィリフィリを売っているお店は少なくありません。地元の人々が通勤・通学の際に寄って朝ごはんを買っていくような小さな食料品店ではバゲットやデニッシュ系のパンと一緒に売られているのを見かけます。

パペーテのマルシェでも売っています。しかし、マルシェのはあまり美味しくないようです。茶色い紙袋に入っていて油が染み出ているので、いかにも油っこそうな感じ。

ずっと以前に相方の実家で朝食に出してもらったフィリフィリは、そんなにギトギト油っこい感じではありませんでした。いつもどこで買っているのか聞いてみたら「Magasin bleu(青いお店)」とのこと。

美味しいフィリフィリのお店

日曜の朝に早起きしたので、久々にフィリフィリでも買いに行こうか!ということになりました。

噂に聞いていた「青いお店」に行ってみると、確かにお店の外壁が鮮やかな青でした。

それだけでなく、ヒナノビールやAnchor(乳製品のブランド)から提供を受けたのであろうお店の日除けまでもが青なので、お店全体が真っ青なのです。

(たまたまヒナノビールやAnchorのブランドカラーが青なのです)

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お店にはちゃんと名前がありました。正式名称は「Magasin Louise Wong」。

この界隈で日曜の朝に営業しているのはこのお店だけでした。周辺には他に何もないにもかかわらず、たくさんの車でごった返していたのがちょっと驚きでした。

もちろんお店の中もかなり混んでいます。一軒の小売店がこれだけの集客力を持つなんてすごいな、と感心しました。

・お店の場所

通称「マガザン・ブルー」と呼ばれるこのお店は、パペーテ市の Taunoa という地区にあります。

Sainte Thérèse 教会の斜め前付近です。とにかく見事に青い外観が目印。

・営業時間

月曜~土曜:6時~19時
日曜:6時~12時

・電話番号

TEL : 40.42.08.98

・フィリフィリの価格

大小さまざまなビニール袋に入っていて、袋に値段が書かれています。

一番大きな袋は420フランでした。その他に300フラン、210フラン、120フランの袋がありました。

・お店の雰囲気等

昔ながらの小売店といった感じ。雑然としていてお世辞にも綺麗だとは言えません。レジも2か所に分かれていたり、初訪問者には少々わかりにくいレイアウト…。

観光で来られる方が訪れるようなお店ではなく、完全に地域住民向けのお店です。

今回購入したもの

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フィリフィリは長さ15センチくらい、幅4センチくらいの大きさ。

(1) フィリフィリ

今回は210フランの袋を買ってみましたが、フィリフィリ6個入りでした。

マルシェのフィリフィリと違ってビニール袋入りなので油が染み出しているかどうかわからないし、通気性が悪くてシナシナなのでは?と少々不安でした。でも食べてみたらやっぱりそんなに油っこくない。揚げ油の温度なのか、油切りをしっかりしているのか…。

420フランの袋が飛ぶように売れていたのも納得。大家族なら大袋もペロリでしょう。

(2) ココナッツパン

こちらのお店は初めて行ったので、手作りっぽいココナッツパンを見つけて味見することに。うーん、ちょっと焼きすぎでパサついていて残念。

(3) 中華系お惣菜

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今回は試しに揚げ春巻き、シュウマイ、ローストポークを購入。

中華系の人口も多いタヒチでは、気軽につまめる中華のお惣菜がよく売られています。揚げ春巻きや焼売、チャーシュー、チマキに肉まんなども日曜の朝食にはよく登場するようです。

最初は「えっ、朝から揚げ物!?」とビックリしましたが、今では見慣れてしまいました。

離島の家族経営のペンションでも朝食に揚げ物がたっぷり出てきたので、タヒチ島だけでなくポリネシア全体でそういう傾向なのかも?

フィリフィリと合わせるのが定番という訳ではなく、バゲットであったり、デニッシュ系のパンであったり、家庭によって様々です。

味について結論だけ言うと、こちらのお店はあまり中華のお惣菜は得意ではなさそう。次回リピートはないです…。

まとめ

この「青いお店」はあくまでフィリフィリで有名なお店なのであって、他の物はついでに買うべきではないという結論に至りました。グルメな相方のお父さんは中華系お惣菜をマルシェで調達して、最後にこちらに寄ってフィリフィリだけ買って帰ってくるようです。さすが…。

あまり美味しくないお惣菜でも、パペーテのマルシェまで出掛けるのが億劫だという周辺住民が買いに来るので一応提供しているのだと思われます。

タヒチで美味しいものを食べたければ、あっちこっちハシゴすることになります。面倒くさがって妥協したりすると、たいてい後悔することになるのです。

タヒチ庶民の休日の朝ごはんとフィリフィリについてお届けしました。




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