タヒチでひとりごと

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パペーテのマルシェ散策【タヒチ島】

日曜日、久しぶりにパペーテのマルシェに行ってきました。

今まで何となくマルシェを訪れていましたが、記事にするこの機会にマルシェについてちょっと調べてみようと思いました。

パペーテのマルシェとは

パペーテ市の公式ページからマルシェについての記述を見てみましょう。

パペーテのマルシェは市営の市場で、フレンチポリネシアの公的機関のひとつです。

単なる食料品の購入場所ではなく、農村と都市の融合の場と位置付けられています。

憩いの場、出会いの場として、マルシェは多くの人(特に低所得層の人)に自らの作った商品・作品を市の中心部において、きちんと組織化された枠組みの中で、販売する機会を提供しています。

パペーテに来る観光客は必ずと言っていいほどマルシェを訪れ、飲食したり、お土産を買ったり、写真に撮ったりします。マルシェは世界に向けたショーウインドーでもあるのです。

日曜の朝と同様に、平日の来場者数もかなりのものです。1日に1500人以上と言われています。またマルシェ界隈全体の商業を活性化にも一役買っているのです。

確かに自分のお店を構える資金が用意できない人にとって、街中で人出が多いマルシェは最良の販売拠点となる有難い存在なのでしょう。

こちらはマルシェの建物についての詳細です。

現在のパペーテのマルシェは1987年に再建されたものです。

2014年2月に終了した最後の改修工事は、ルブッシェ通りに面したポーチ*1、1階の軽食屋、魚売り場側の階段、2階のスタンドとレストランに関するものでした。

2010年にパペーテ市がDDC*2 から2つの助成金を得ました。1つはマルシェの改修、もう1つは防火対策のためのものでした。2013年には衛生面の基準を満たすための補助金の恩恵にもあずかりました。

出典:Le site officiel de la Ville de Papeete
(仏語のみだったので、ざっと日本語に翻訳しました)



マルシェの場所

パペーテの中心にあるカテドラル前の大通りから、Pacifique des jeux(宝くじ売り場)と Vodafone の間の道を入っていくとマルシェの正面入り口に出ます。(閉店してしまった Casino というスーパーの隣)

Pacifique des jeux と Happy Tahiti というお店の間の道を入っていくと、お花屋さん側の入り口に出ます。

マルシェには複数の出入口がありますが、基本的にどこから出入りしても問題ありません。


マルシェの開場時間

月曜日:5時~17時
火曜日ー金曜日:4時~18時
土曜日:4時~16時
日曜日:3時~9時

祝日は休業


開場時間はあくまでパペーテ市の公式ページに掲載されていた情報です。実際とは少し異なる場合があるかもしれません。

「マルシェが開いている時間」なので、この時間でマルシェの扉が開けられたり閉ざされたりするという意味のようです。営業時間とはちょっとニュアンスが違うかもしれません。

日曜の3時からと言っても、その時間からすでに買い物客が押し寄せるわけではなく、開場してお店を営む人々が準備を始める時間だということでしょう。

また、マルシェの外側で商売をしている人が言うには、日曜の9時に閉まるのはマルシェの内部だけで、マルシェの周りにお店を出している人達はたいてい10時頃まで営業しているのだそうです。

写真で見る日曜のマルシェ

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画像の赤い矢印で示した建物がマルシェです。これは朝7時頃の様子です。マルシェの内部だけでなく、その周辺にもスタンドがひしめき合い、たくさんの人出でごった返します。

この通りは、平日は車が走行する道ですが、日曜の朝は歩行者天国状態になっていますね。



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マルシェの正面入り口



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正面入り口から入ってすぐの右手奥にあるのが eau de coco(ココナッツのジュース)や lait de coco(ココナッツミルク)を売るお店です。2店舗隣り合っていますが、相方が言うには(品質・価格ともに)同じなのでどちらで買っても大丈夫だそうです。

ちなみにココナッツジュースは、若いココナッツの中に含まれている薄い乳白色の液体です。ココナッツミルクは、成熟したココナッツの種子の内側に形成される固形胚乳を削ってから絞って得られる真っ白い液体です。

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ココナッツジュースを買いました。1リットル入りのボトルが1本250フラン。ココナッツジュースは体に良いと聞いたので、マルシェに行くとたいてい買って帰ります。あっさりしていて子どもも喜んで飲みます。



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2階にたくさんお土産を売るスタンドがありますが、1階にもお土産売り場が少しあります。

私は日本に帰国する前にこの1階の売り場で買うことが多いです。なぜだろう?何となく1階は地元民向けの庶民的な感じ、2階はどちらかと言うと観光客向けのような印象があるからでしょうか。私の勝手な思い込みですが…。別に1階が安い、2階が高いという確証もないのですが…本当に何となくです。



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写真を撮らせてもらった時にお花屋さんから聞いた話では、自宅の庭で栽培した花なのだそうです。お祝いや記念日の贈り物にいいですね。フラワーショップに比べるとマルシェで売っているお花は格安だと思いました。アレンジメントも綺麗。

この間、バレンタインデーの朝にマルシェの近くを通ったら、中高生くらいの男の子たちが小さな花束を持ってマルシェから出てくるのに出くわして微笑ましかったです。タヒチでは基本的にフランス式で、男の子が女の子に花などの贈り物をする日なのです。そうか、学校に行く前にマルシェで買うのか~と思いながら男の子たちとすれ違ったのでした。



まとめ

パペーテ市が提唱するマルシェの存在意義を意識すると、手作りの工芸品を買って職人さんを応援したくなりますね。

スーパーで輸入品を買うよりも、地元産の生鮮食品を積極的に買いに来ようかなとも思うようになりました。

人出が多いので(治安の良いタヒチでも一応)所持品に注意ですが、活気のある市場を覗いてみたければ日曜の朝がお勧めです。



↓ パペーテのマルシェ・「食べ物」編はこちら ↓

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*1:タヒチ銀行側の正面入り口のことだと思われます

*2:Délégation pour le Développement des Communes=自治体の発展のための代表団