タヒチとは全く関係のない話になってしまうのですが…
先日、たまたま目についた二重国籍に関する記事がとても分かりやすくて感心しました。
当ブログはアクセス数は少ないものの、日本だけでなく世界各国からアクセスしていただいています。
ブログを読んでくださる方の中にも二重国籍について関心のある方がおられると思いますので、ちょこっとご紹介。
おすすめ記事
パックンこと、パトリック・ハーランさんによる Newsweek日本版の記事です。
おすすめしたからといって、私自身には何のメリットもないのですが(笑)
単に読んでみて「たくさんの人の役に立ちそうな記事だなぁ!」と思ったので、勝手におすすめしちゃいます。
最初は時事的な話題のつもりで読み始めたのですが、読後に記事のタイトルと内容が合っていないような違和感を覚えました。
(読み終わってから「あれ、こんな内容だったんだ!?」と良い意味で驚いてタイトルを二度見したので…)
大坂なおみ選手の名前で「旬」な話題っぽくするため…?
大坂なおみ選手のケースも絡めて書かれているので「内容と合っていない」とは言い切れないのですが、全体を見ると、もっとグローバルに二重国籍・国籍法について真面目に解説している良記事です。
むしろ、タイトルで損をしているというか、必要な人に届かない恐れがあるのでは?と思ったのでブログで紹介してみようと思いました。
ご興味のある方は、ぜひご一読を。
常々モヤモヤしていたこと
我が子は国際結婚で生まれた子どもなので、生まれながらにして二重国籍。(上の記事内では4番目のケース)
日本国籍を保持したいなら、22歳の誕生日までに選択宣言をする必要がある、というようなことは何となく知っていました。
そして、「選択宣言をした後でも特に調査されるわけではないから、実際のところ、もう一つの国籍を捨てる必要はない」という話も、経験談として聞いたことがありました。
でも「二重国籍は違法!」ということだけはずっと頭の中にあったので、「もう一つの国籍を放棄していないのは違法=隠さなくてはいけないこと」と思い込んでいたのです。
「違法だから隠しなさい」と教えるの?
親から子に「本当はいけないことだから…」とコソコソするように教えるというのは抵抗があります。
子供が成人するまでには、なんとかクリアにしないといけない問題だなぁ…と思ってきました。
でも、上の記事を読んだ限りでは、後ろめたい思いをする必要すらないのだということが判明。あぁ、スッキリ!
選択宣言をした後、「外国籍の離脱に努める」ことが規定されている。
しかし、それに伴うチェック機能もなければ、離脱に努めていないときの罰則も何もない。
→つまり外国籍を離脱していなくても「合法」
こんなふうに解釈していいとは、考えたこともありませんでした。
法律の解釈って、素人には難しすぎる…。
節目には自分で調べ直しを
その分野に詳しい弁護士さんらの話が元になっている上の記事を読んで納得できたので、今のところはこれで良しとすることにしました。
現状、なんとなく肩の荷が下りたというか、安心できたというか…。
そういう意味で、有益な記事だと思いました。
ただ、子どもが成人して選択宣言をする頃になったら、改めてちゃんと調べないとな~と考えてはいます。
その頃にはまた法律が変わっているかもしれないし、何かしらもっと具体的に明文化されているかもしれないし。
その辺は、ご紹介した記事だけを根拠に動くわけにもいかないので、自己責任でしっかり調べるようにしましょう。
今後希望すること
パトリックさんも記事の中でおっしゃっているように、意図的に外国籍を取得した人も二重国籍が認められるようになればいいなと思っています。
外国に住む場合、現地の国籍を取得したほうが何かと生活しやすくなるものです。(住むところ・職探し etc.)
でも、日本国籍を失ってまで外国籍を取得すべきか…となると、二の足を踏む人もいると思います。(現に私がそうです)
「日本国籍は一度失うと回復するのは相当大変です。たとえ二重国籍になったとしても、くれぐれもバレないように注意してくださいね!」と在外公館関係の方から言われた…という話も聞いたことがあります。
(伝聞が多くて申し訳ないのですが、こういう話って「情報交換」という形で在住日本人の間で話題になったりするので…)
もう日本に身寄りもなくて外国で一生を終えるんだ、という人は日本国籍を失ってもいいやと思うかもしれません。
私の場合は、日本に家族がいる以上、まだ日本国籍を失うわけにはいかないな…と思ってしまいます。
親が介護を必要とするようになるなど、何らかの理由で数か月から数年単位で日本に帰国しなければならなくなった場合などを想定して、やっぱり日本国籍は持っておいた方がいいかな~なんて考えたり…。
意図的に外国籍を取得した人も二重国籍が認められるようになれば、こういう部分で悩まずに済むわけです。
合法的に母国・日本の国籍を持ちながら、外国で現地人として生活できるようになれば、日本国外に住む日本人は心穏やかに暮らしやすくなると思うのですが、いかがでしょう?と法律家や政治家の方々にお尋ねしてみたいものです。
まぁ、思いもよらない方法で悪用しようとする人が出てきたり、何かと問題が生じるのかもしれませんが…。
せめて検討だけでもしてみてほしいなぁと個人的には思います。
まとめ
多くの人が誤解しているであろう二重国籍の「実際のところ」。
国際結婚・二重国籍の子どもを持つ人などの当事者だけでなく、興味のある方は読んで損はない内容だと思います。
とてもわかりやすく解説されている記事のご紹介でした。ご参考までに。