旅行中は野菜不足になりがちです。
ちょっと調子が悪いな、と思ったら薬に頼る前に水の力を借りてみてはいかがでしょうか。
今回はタヒチで「便秘に良い」と言われているミネラルウォーターをご紹介します。
小児科でも勧められる水
タヒチで子育てをしていると、託児所の保母さんは頼りになる相談相手だったりします。子どもが赤ちゃん時代に「便秘がちなのが気になる」と相談したことがありました。
赤ちゃんが離乳食を進めている段階なら、パパイヤのすりつぶしもよく勧められましたが、それと同じくらい勧められたのがミネラルウォーターの「Hépar(エパー)」です。
お水ならまだ離乳食を始めていない赤ちゃんでも摂取が可能。ただし、かなり硬度が高い水なので、乳幼児にはごく少量をとのことでした。硬水をたくさん飲ませると赤ちゃんの臓器に負担がかかるかららしいです。
タヒチ人の間では「便秘に効く水」として有名な Hépar 。最初は単なる民間療法のようなものだろうと思っていました。
ところが、子どもを定期健診に連れて行った小児科でも便秘のことを話すと、この Hépar という水を勧められたのです。医療機関でも勧められるほどの効果なの!? とちょっと驚きました。
(小児科医は、とても効果的とは言いませんでしたが試してみる価値はあるというスタンスでした。やはり「ごく少量を」と釘をさされました)
日本でも購入可能
Hépar はフランスのミネラルウォーターです。でもフランスに住んでいた頃はその存在を知りませんでした。
ふと気になって日本でも買えるのかどうか調べてみました。実家の近くのスーパーやコンビニでは見たことがなかったのですが、インターネットで普通に購入できるようです。
ただ、輸入元によるものと思われるサイトを見てみたら「フレンチマダム御用達」と高級路線で売り出しています。タヒチに来てから「便秘に良い水」として出会ったため、そのギャップにビックリ。個人的には高級感なんて感じたことがありません…。
フランスでホームステイしていたご家庭のマダム(←割と裕福)は時々ミネラルウォーターの銘柄を変えていました。理由を尋ねると、「いつも同じ水ばかり飲んでいるとミネラルバランスが偏ってしまうの。こうして時々銘柄を変えてバランスをとるようにしているのよ」とのことでした。
しかし彼女が飲んでいた水の数々に Hépar が含まれていた記憶はないのです。(たまたま私が見ていない時期に飲んでいたのかもしれませんが)
公式サイトと思われるこちらは、もっと詳しく知りたい方には参考になるかもしれません。
硬度No.1!フランス生まれの大人の硬水、HEPAR(エパー)
タヒチでの価格
タヒチ島のカルフールでは、1Lのボトル1本あたり通常価格で165フラン。
今回は6本パックで買うと1本分が無料になる特売だったので、1本あたり138フランほどで買えました。
日本では12本入り3200円で売られているので(インターネット購入・2018年3月現在の価格)、物価が高いと言われるタヒチのほうが安いです。フランス領ということで関税などの面で有利なのと、大手のスーパーマーケットが輸入しているからだと思われます。
タヒチ旅行中にマグネシウム・カルシウム補給をしたいと思ったら日本で買うよりお得に試せます。
ちなみに画像の赤い矢印で示したシールの裏には6本パック購入時のバーコードが印字されています。簡単にはがれるので、レジで水はカートに入れたままシールだけをレジ係の人に渡せばOK。そうすると重い6本パックをレジの台に移動させなくて済むのです。
効果の秘密
Hépar の特徴は、何と言ってもマグネシウム含有量がとても多いこと。1L あたり119mgです。他のミネラルウォーターと比較してみるとわかりやすいかもしれません。
軟水の Volvic は、1L あたり8mg、硬水の contrex は、1L あたり74mgです。
Hépar を知る前は、お腹の調子を整えたい時に contrex を飲んでいました。一番硬度が高いと思っていたからです。でもよくよく成分表を見てみると、Hépar のほうが硬度が高いのですね。(マグネシウムだけでなく、カルシウムの含有量も Hépar のほうが多い)
とある便秘解消法のサイトを見ていた時、水分と食物繊維をたくさん摂ること、適度な運動をすること、などの定番のアドバイスと共に、マグネシウム不足に気をつけることという記述があったのを思い出しました。その時はあまりピンときませんでしたが、マグネシウム豊富な Hépar がお腹に良いと知った時は、なるほど!と思いました。
味のほうは、硬度が高くても割と飲みやすいです。特に違和感は感じません。
ミネラルウォーターを飲み比べる場合、冷やした水より常温のほうが味の違いがわかりやすいのですが、Hépar は常温で飲んでもあまり癖のない味だと思いました。(どちらかと言うとコントレックスのほうが特徴のある味に感じます)
ここぞという時に少量を
体に負担がかからないように乳幼児には軟水を与えるのが基本です。Hépar を試す場合は、ほんの少しだけ与えて様子を見ます。
日本人の体には基本的に軟水が向いていると聞いたことがあります。日本の水は軟水だからやはり土地の物が合うのかな?と思いました。
そんな日本人がヨーロッパ産の硬水をたくさん摂り続けると体に負担がかかる可能性があります。大人の場合でも少量から始めて、効果を見ながら徐々に増やしていくのが良いと思います。
日常的に飲む水と置き換えるよりは、不調を感じたここぞという時に飲むと良いのではないでしょうか。
たくさん飲んでみたら…
当時乳児だった子どもに初めて Hépar を与えた時は、あまりに硬度が高いのでちょっとひるんでしまいました。子どもの体に負担がかかったら…と思うと怖かったのです。でも相方さんが「所詮は水なんだし、大丈夫だよ~」というので思い切ってあげてみることに。
結果は、与えた量がごく少量だったからか、劇的な作用というほどではありませんでした。お腹を痛がる様子もありませんでしたし、お通じは確かにちょっと良くなったかな?でも他にも改善する要因があったかも?という緩やかなものでした。
子どもが大きくなってからも、ちょっと便秘がちなのでは?と思ったらコップに1杯。不思議とスッキリするようです。
私自身も普段便秘がちなので、子どもにあげた残りを飲んでみました。相方の「所詮は水なんだし」発言が頭にあったので、1Lボトルの半分以上をごくごく飲んでしまいました。子どもがコップ1杯飲んでも大丈夫なんだから、大人の私はもっとたくさん飲んでも大丈夫だろうという思いもあって。
確かにお腹はスッキリしましたが、スッキリした後もお腹のゴロゴロ感が続きました。激痛ではないのですがガスが腸を移動する感じがあって、あまり心地の良いものではありません…。
日中にたくさん飲んで夜までお腹のゴロゴロ感が残りました。(幸い翌朝にはおさまっていたので大したことはありませんでしたが)
飲みすぎは禁物だな~と実感しました。大人でも一度に摂る量はコップ1杯くらいが適量なのかな?
というわけで、意外と効きました!自分の適量を知れば、薬よりはナチュラルで良いと思います。
まとめ
以前から私の中では、健康に気を遣う人= Vittel、美容に気を遣う人= Contrex か Courmayeur、赤ちゃんや軟水が好きな人= Volvic かevian、というイメージが勝手にあったのですが、タヒチに来てから「便秘に効く水= Hépar」というのが加わりました。
タヒチ島では大手スーパーならたいてい置いてあって入手しやすいです。6本パックで売られていますが、1本単位でも購入できます。(商品棚にバラで置かれていない場合は6本パックから1本を取り出して買ってもOK)
一度に飲みすぎなければ、便秘に限らず日々のミネラル補給にも一役買ってくれそうです。