タヒチでひとりごと

タヒチ在住者による現地情報をお届け。

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老舗ベーカリー「Croissant d'or」で朝ごはんを調達する【タヒチ島】

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あまり食欲がない朝や究極に時間がない日は、私の場合、甘い系の朝ごはんになりがちです。シリアルとかビスケット類で簡単に済ませます。

朝起きた時点で「お腹空いたな~」という日は、塩味系というか、もっと食事らしいものが食べたくなります。空きっ腹に甘いものはキツイ…。

ゆっくり自炊している時間はないけど、ガッツリ食べたい朝に寄るのが、この「Croissant d'or」さんです。


お店の概要

国際空港がある Faa'a 市の老舗のパン屋さんです。

・場所

ファアア国際空港から、RDO(自動車専用道路)を通らずに、一般道路でパペーテ方面に向かう時、右手(山側)にあります。

ファアア市役所やファアア中央郵便局よりも少し空港寄りの場所になります。( Puurai という地区?)


・営業時間

公式サイトはないようです。唯一ネット上に掲載されていた営業時間は間違っていました(朝10時開店とか絶対違う…)。次回お店の人に聞いてみようと思います。

この日、朝ごはんを買いに寄ったのが7時前でした。一番乗りではなく、すでに数人のお客さんがいました。ですので、もっと早い時間に開店するのは間違いないです。


・電話番号

TEL : 40 81 20 20


・お店の雰囲気等

対面販売のみのお店です。ショーケース越しにお店の人に欲しいものを言って袋に入れてもらう形です。

セルフサービスではないので、店内には入れません。飲食するスペースもないです。

老舗で建物自体も古いので、その外観にひるまないようにしましょう。

今回注文したもの

(1) チキンのバゲットサンド

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Casse-croûte poulet(大)360フラン

タヒチではバゲットのサンドイッチを casse-croûte(カスクルット)と呼びます。( "Sandwich" なら、食パンに具材を挟んだものを指します)

poulet(プレ) は鶏肉です。中身はシンプルで、チキン、レタス、トマトのみ。

チキンにはかなりしっかりめに味付けしてあります(薄味好みの人にはちょっとキツイかも)。中華系の方が経営しているせいか、チキンの味付けは中華風?そして更にマヨネーズが追加されます。



(2) 牛ひき肉のバゲットサンド

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Casse-croûte hachis(大)360フラン

hachis(アシ)は「ひき肉」のことです。タヒチで hachis と言えば、主に牛ひき肉を指します。ハンバーガーのパティのような状態でゴロゴロ入っています。チキンと同じく、野菜はレタスとトマト。そこにケチャップ・マヨネーズなどのソースが加わります。


(3) レーズンパン

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Pain aux raisins (パン・オ・レザン) 120フラン

菓子パンの定番のひとつです。レーズンを巻き込んだデニッシュ生地の中心にはカスタードクリーム。さすがにパン屋さんのレーズンパンは生地がさっくりしていて美味しい。

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断面はこんな感じ。


価格表

2018年3月現在の価格表です。

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バゲットサンドの価格表

Jambon = ハム、Tuna = ツナ、Omelette = オムレツ、Chao men = 焼きそば、O. Jambon = オムレツとハム、J. Gruyère = ハムとグリュイエールチーズ、Veau = 子牛肉、Veau frites = 子牛肉とフライドポテト、Poulet = 鶏肉、Poulet frites = 鶏肉とフライドポテト、Hachis = 牛ひき肉のパティ、Hachis frites = 牛ひき肉のパティとフライドポテト

(注意):タヒチのバゲットサンドにはフライドポテトをブチ込むという荒業があります。

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菓子パンやお惣菜の価格表

P. chocolat = パン・オ・ショコラ、P. aux raisins = パン・オ・レザン、Croissant = クロワッサン、C. chocolat = チョコクロワッサン、Coco long = 長いココナッツパン、Coco gros = 大きなココナッツパン、Chao pao = 肉まん、Bouchon = シュウマイ、Pai = パイ、Croc-monsieur = クロック・ムッシュ、Crêpe = クレープ

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バゲットサンドとドリンクのセット

バゲットサンドの価格表を見る限り、セットメニューはあまりお得でないような気がします…。

バゲットサンド購入時のポイント

料金表をみると、大(バゲット 1/2 本分)と小(バゲット 1/3 本分)があります。

ショーケースの中にあらかじめ用意してあるバゲットサンドは基本的に小さいほうらしいです。特にサイズを指定しなければショーケースに用意してあるものが出てくるみたいです。

(ショーケースに作り置きがない時は、大か小か聞かれると思いますが…)

とにかく、大サイズのバゲットサンドがほしい場合は、大サイズであることをハッキリ告げる必要があります。

回転が速いお店なので作り置きしてある小のバゲットサンドでも十分美味しいのですが、大は焼き立てのバゲットで注文を受けてから作ってくれるのが嬉しい。チキンとひき肉に関しては、中の具材も温かくてさらに美味しく感じました。

価格表を見ると、具材にもよりますが、大と小の価格差があまりないので大がお勧め。(小食で量はいらないという人は小をどうぞ)

軽食屋さんによってはサイズを大と小に設定しつつも明確な長さを表記しておらず、買ってみると大きさにほとんど差がない場合があります(苦笑)。そういうお店では小を買うほうがお得になるのです。

こちら「Croissant d'or」ではちゃんとバゲットの半分もしくは3分の1と明記してくれているのが良心的。

当初はサイズが2種類あることに気づかなくて小を買っていたのですが、最近は大を買うようにしています。ちゃんと大きさに違いがあって◎。

大サイズは女性には多すぎる量かもしれませんが、私は子どもと分けて食べたらちょうど良い感じでした。


注意点

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こんな紙袋に入れてもらえます。

紙袋には INGRAISSABLE(耐油)と書かれていますが、過信は禁物です。破れてソースが漏れることがあります。

私の推測ですが、この袋はタヒチ向けに作られたものではないような気がします。

例えば、フランスのバゲットサンドは、バゲットにバターを塗ってハム・チーズ・レタスなどを挟むだけなど、ダラダラとソースが流れ出るタイプではありません。一般的なバゲットサンドならこの程度の耐油性の紙袋で十分でしょう。

しかし、タヒチのバゲットサンドの中にはマヨネーズ・ケチャップ・BBQソース、ハンバーガーソースなど、何かしらのソースがたっぷりとかけられます。持ち帰る間もしくは食べている間にソースがあふれ出るのです。タヒチ仕様のバゲットサンドには、耐油性であってもこんなに薄い紙袋では不十分…。

なぜこんなことになるのかと言うと、タヒチ人はパサパサした食感をとても嫌います。何でもしっとりしているのが好きなのです。ケーキなどでもパサついたスポンジに出会ったことがありません。

サンドイッチも例外ではなく、パサつかないようにソースを加えるのが定番です。そうでないと、「パサついている、美味しくない」と判断されてしまうのです。タヒチ人の好みに合わせてたくさん売ろうと、お店側はソースをたっぷりかける傾向にあります。

店員さんがバゲットサンドを作る時点である程度ソースを入れてくれるわけですが、カウンターにケチャップとマヨネーズのボトルが置いてあります。セルフサービスでさらに追加できるようになっているのです…。


まとめ

休みの日で料理する時間があるなら、お味噌汁にご飯、卵焼きといった(海外在住者にとっては)贅沢な朝ごはんが最高ですが、仕事がある日には難しい。

さっと食べられる朝ごはんが家に何もない…でもお腹が空いた~!という時によく利用するお店です。

「Croissant d'or」はパン屋のプライドなのか、いつも比較的良い状態のバゲットを提供してくれるので信頼のおけるお店だな、と感じます。

サンドイッチとして提供する時にも焼き立てのバゲットを使ってくれるので、バゲットサンドなら他のお店で買うよりもこちらで!とついつい寄ってしまいます。

ひっきりなしにお客さんがやってくる老舗にはやはり理由がありますね。利用してみると満足度が高くて納得です。