タヒチでひとりごと

タヒチ在住者による現地情報をお届け。

スポンサーリンク

あえてタヒチのデメリットを考える・「雨季」編

f:id:Nariyuki:20180207103919j:plain
雨上がりにすぐ晴れたり、天気雨なら虹が見れるかも(雨季のタヒチ島で撮影)

先日、偶然目に留まったのがネット上の とあるタヒチ旅行の口コミ。 かなり辛口コメントで低い評価が下されていたのです。

満足してまた行きたいとおっしゃる方もちゃんといるのに…。その違いは何?という疑問が湧きました。

考えてみた結論は、タヒチ旅行は万人向けではなく、向き・不向きがあるかも?ということ。その人が旅行先に期待している事とタヒチがミスマッチの場合、不満が出るのでは?と思いました。

そこでタヒチ旅行によくある不満を在住者目線で検証して、ミスマッチ回避法を考えたいと思います。

今回は旅行の時期について。デメリットになり得る雨季を主に考えてみます。

どんよりした風景写真ばかりで旅行を計画している方のテンションが下がりすぎては申し訳ないので、雨季の虹の写真と一緒にお届けします。

旅行の候補地にタヒチが含まれている方は、後悔のない旅行にするためにご一読ください。

雨季に旅行する心構え

辛口コメントの内容を考察すると、原因の一つは訪れた時期にタヒチが雨季であったこと。

青い海・白いサンゴ礁を思い描いて来てみたら雨続き。さすがのタヒチの海も悪天候ではくすんだ冴えない色になります。

海水の透明度だけでなく、太陽の光あってこそパンフレットの写真のような海が眼前に広がるのです。

・「雨季に訪れる」ということ

雨季にタヒチ旅行を計画するな!とは言いません。ただ、雨の多い時期であることは覚悟しておきましょう。

乾季である4月~10月頃がタヒチのベストシーズンといわれるのに、あえて雨季を選択するなら少々リスクが伴うということです。

乾季なら絶対に雨は降らないとは言いませんが、雨季に比べれば圧倒的に雨に当たる確率が低くなります。乾季は湿気が少なく、朝晩が涼しく過ごしやすい時期です。

旅行代金が変動するには、やはり理由があるのです。

・「スコール」という言葉に注意

タヒチ関連のサイトや旅行のパンフレットで気になる記述は「1度に降る量が多いだけ」、「スコールなので直ぐに止み、その後は何もなかったかのように晴れる」、「毎日ずっと降り続くわけではない」等です。

念のために申し上げますが、完全に嘘というわけではないです。そういう雨も時にはあります

しかしタヒチの雨季の雨を「スコール」と表現しているのが、しっくりきません…。

スコールと聞くと、本当に短い時間(例えば20~30分程度)集中的に激しく雨が降って、その後はサッと晴れるというイメージでは?しばらく雨宿りしていれば止んでしまうよ、みたいな。私のスコールのイメージとはそんなものです。皆さんはどうでしょう?

タヒチの雨季の雨はそんなにすぐ止むものだとは言い切れません。ひどい時は3日も4日も降り続くことが普通にあります。降った後あっという間に晴れ渡るとは限らず、曇ったままということも多々あります。一日のうちのごく短時間だけ降る雨なんだというイメージは、そもそも持たないほうが賢明だと思うのです。

実際のところ、ずっと雨なの?

一年を通してみれば降水量が格段に多くなる時期というのは確かです。

強いてだいたいの目安をお伝えするとすれば、

  • 11月~:「おっ、そろそろ雨季に入るのかな?」といった感じで、雨の日が徐々に増え始める。

  • 年末年始:正直、雨の日が多い印象。一日中土砂降りの日も…。

  • 1月半ば~:1日のうちに降ったり止んだりがあったり、降らない日も増えてくる。それでも3月くらいまでは比較的雨が多くて一進一退?

…という感じでしょうか。(あくまでも私個人の印象ですが)

旅行で来られる方は滞在期間が1週間程度である場合が多く、たまたま雨がまとまって降る時に来てしまうと最悪の場合は滞在期間中ずっと雨ということも無くは無いのです。

ちなみにこの記事を書いている現在は1月下旬で雨季なのですが、ここ1~2週間まとまった雨が降ったという印象はありません。(追記)2月上旬、結構まとまった雨が2日ほど続きました…。

というわけで、「こればっかりは運」としか言いようがありません。

f:id:Nariyuki:20180207103913j:plain
雨上がりで曇ってますが、主虹の横にうっすら副虹(雨季のタヒチ島で撮影)

・追記:離島について

ここには主に私が住んでいるタヒチ島の雨季について記しています。

「ボラボラ島やランギロア島などの離島はタヒチ島に比べて雨が少なく、降ったとしても天気の回復が早い」と説明をしているサイトを見かけました。

しかし以前クリスマス時期にフアヒネ島に滞在した時、数日間豪雨に見舞われるという経験をしたので、やはり私の見解は離島でもさほど変わりません

雨季は雨が降りやすい、スコール程度ではない雨が降ることもある、ということは離島滞在であっても一応想定しておくべきだと思います。

雨季に向いている人・いない人

「自分は絶対に晴れ男(女)!」という方が雨季の晴れ間に賭けて旅行されるのなら、それはそれで良いでしょう。

今回のタヒチ旅行が雨に当たったとしても「また来ればいいじゃないか」と思える、予算に余裕のある人も大丈夫でしょう。

一番危険なのが、「これが一生に一度きりのタヒチ」と考えている人。連日雨に降られた時のショックが大きくなります。こういう方は素直に乾季を選ばれたほうが良いと思います。

また、雨だと不催行になるオプショナルツアーもあると思います。どうしても参加したいアクティビティがあるのなら雨天決行かどうかも考慮しましょう。

まとめ

雨季でもお客さんを集めたい旅行業界は嘘にならない程度に「旅行したくなるような言い回し」が上手です。

ここでは「時期によっては、毎日降り続く日もありますよ?」とお伝えしたくて…。少なくともいわゆる「スコール」とは別物だと言いたい。

楽観的な言葉に惑わされず、雨が降っても許容範囲なのか、絶対に嫌なのか、よく考えてみる必要があります。答えはあなた次第です。

パンフレットの美麗な写真は明らかに快晴の日に撮影しています。旅行はいつもパンフレットを見てパッと決めちゃうという方は特に気をつけてください。

次回 は「島の選択」についてです。