ひょんなことから、急遽モーレア島に行くことになりました。
前回モーレア島を訪れたのは10年近く前かも。正確には覚えていなくらい前です…。
さすがに記憶の中の船着き場、船内の様子とは様変わりしていました。
タヒチ島⇔モーレア島間を結ぶフェリーの現在をお届けしたいと思います。
フェリーターミナル
パペーテの Gare maritime(フェリーターミナル)です。ポリネシアらしいデザインの綺麗な建物。
パペーテ市公式サイトによると、2009年に着工、2011年から運用開始、総工費 25億 パシフィック・フラン(2018年5月中旬のレートで、約27億4千万円)。
仏領ポリネシアの規模からすれば、かなり立派なフェリーターミナルです。下手をすると、ファアア国際空港の建物よりも立派な印象を受けます。(空港も少しずつ綺麗になりつつありますが…)
タヒチ⇔モーレア間のフェリーだけでなく、超豪華大型客船なんかも受け入れているので、体面を保つ意味もあるのかもしれません。
フェリー会社
タヒチ⇔モーレア間で運航しているフェリー会社は現在2社あります。
アレミティ(Aremiti):1991年創業。
テレヴァウ(Terevau):前身は「モーレア・フェリー」。テレヴァウとしてのサービス開始は2012年から。
アレミティ社の高速船「アレミティ5」とテレヴァウ社の船の所要時間は、約30分とあまり変わりません。
アレミティ社には、もう少し時間はかかりますが、アレミティ5よりもたくさんの車を積み込める大型のフェリー「アレミティ・フェリー2」があります。
料金の面で比較すると、ほとんど同じ。チケットの種別によっては、テレヴァウのほうが若干安いといった感じです。
ただ、アレミティ社はポリネシア在住者と非在住者の料金が異なります。
一方、テレヴァウ社はその区別がないようです。
タヒチ島⇔モーレア島間 おとな片道料金の比較(2018年5月現在)
アレミティ | テレヴァウ | |
---|---|---|
在住者 | 1160 F | 1160 F |
非在住者 | 1500 F | 1160 F |
ですので、旅行代理店を通さずに個人旅行で観光に来られた方が、フェリーターミナルの窓口でチケットを買うならテレヴァウのほうが安くなるようです。
あとは、2社の時刻表を見ながら、都合の良いほうを選べばよいかと…。
料金
今回はアレミティを利用しました。
移動するのが大人5人だったので、回数券を利用しました。10枚つづりで9420フラン=1人当たり片道 942フラン(同 約1030円)。これも Résident(ポリネシア在住者)向け料金のようです。
ポリネシア在住者ではない人が、窓口でチケットを買う場合の 一般料金は以下の通り。
アレミティ社・Public料金
片道 | 往復 | |
---|---|---|
おとな | 1500 F | 3000 F |
こども | 950 F | 1900 F |
(2018年5月現在の料金/変更になっている可能性があるので、利用の際は各フェリー会社の最新の料金表を確認してください)
日本からパッケージ・ツアーで来られる人の場合は、旅行代理店がまとめてチケットを購入してくれているので、もう少し安い料金で利用できるのではないかと。
桟橋
日本の旅行代理店がパッケージツアーの中に組み込んでいるタヒチ⇔モーレア間の船移動は、たいてい「アレミティ5」という高速船のほうだと思います。
今回は連休となる週末で、普段の時刻表とは異なっていました。アレミティ・フェリー2しか運航しておらず、選択肢なし。
タヒチ⇔モーレア間の所要時間は、公式サイトによると、アレミティ5が平均35分、アレミティ・フェリー2が平均40分とのこと。(実際に乗船してみたところ、アレミティ・フェリー2で50分ほどかかっていましたが)
ちなみに、アレミティ5とアレミティ・フェリー2は同料金です。
船内の様子
一般座席
すべて自由席です。お手洗いもあります。
冷房が効いているので、はおり物を用意しておくと良いでしょう。
船内の設備はまだ新しく、清潔でした。
カフェテリア
出発が午前6時だったので、朝食を求める人が売店に列をなしていました。
エレベーター
車両の積み込み
地元の人は、自家用車ごと海を渡る人が結構います。車の大きさによって料金が異なります。
自動車の他に二輪車の積み込みも可。自転車を持ち込んでいる人も見かけました。
オープンデッキ
前日の雨で濡れていたので、今回は一般座席で過ごしました。お天気が良ければ外も気持ちが良いかもしれません。
船内の座席よりも美しい景観が楽しめると思いますが、時間によっては日差しが強いことと、強風注意です。
景観
タヒチ島はサンゴ礁に囲まれています。サンゴ礁の部分は比較的水深が浅いです。小形のヨットやカヌーは通れますが、大型船は通行できません。
そこで、港からサンゴ礁の切れ目に向かって進み、外洋に出てからモーレア島方向へ進みます。
サンゴ礁の切れ目には、赤と緑の2本のポールが立っていて、ランプが点滅します。
出航時には、まだ辺りが暗かったのですが、徐々に日が昇ってきました。
まとめ
毎日モーレア島を見ながら暮らしていますが、普段はなかなか行く機会のない「お隣の島」。
新しいフェリーターミナルを今回初めて利用したので、前回モーレア島に行ったのは少なくとも7年以上前になります。
その間に随分様変わりしていて、綺麗なターミナルビル、快適な船内に感心しました。
ポリネシア旅行を計画する上での島の選択についての記事にも書きましたが、タヒチ島に来てみると「なんか想像と違う…」と思う人がいるかもしれません。
パンフレットの写真とタヒチ島の景色にギャップがあると思うなら、急遽ふらっとモーレア島へ行ってみましょう。
船は予約なしで乗船OK。日程の中で丸1日自由に動ける日があるなら、「思い立ってすぐ行動」も可能です。
もちろん、最初からモーレア島に宿泊する予定でポリネシアを訪れるのも良い選択です。
ポリネシアで一番都会なタヒチ島のすぐそばで、離島の雰囲気もちゃんと味わえる。
そんなモーレア島は「気軽に休暇を過ごす滞在先」として、タヒチ島在住の地元民にも人気がある魅力的な場所です。
モーレア島のホテルを見てみる (Hotels.com)