タヒチでひとりごと

タヒチ在住者による現地情報をお届け。

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あえてタヒチのデメリットを考える・「島の選択」編

タヒチ旅行の口コミで低い評価が下されていた理由を探ります。

不満の原因について考えてみた結論は、タヒチ旅行は万人向けではなく、向き・不向きがあるかも?ということ。

そこでタヒチ旅行によくある不満を在住者目線で検証して、どうしたら旅行者とタヒチのミスマッチが避けられるのか?を考えます。

前回は旅行の時期・雨季についてでしたが、今回は「島の選択」についてです。

旅行の候補地にタヒチが含まれている方には、後悔のない旅行にするために参考にしていただければ嬉しいです。

憧れの景色は本当にタヒチ?

低評価の口コミに書かれていた内容を考察すると、不満の一因はタヒチ島とモーレア島のみの滞在であったこと。お天気が良ければ、タヒチ島でもそれなりにキレイな海が臨めますし、特にモーレア島は人気の滞在先の1つでもあるのですが…。

きっとこの口コミを書いた方の理想の風景は「タヒチ島・モーレア島以外の、離島のどこか」なのではないかと思いました。

青い海・白いサンゴ礁を思い描く人の中には、ボラボラ島などの離島の写真に憧れて…という人も多いと思います。しかし、心を奪われたその写真は「ある特定の場所」なのであって、ポリネシアのどこにでもそんな風景がゴロゴロ転がっているわけではないのです。

それなのに離島ではなくタヒチ島滞在を選択してしまったとしたら、「憧れの景色がタヒチ島にはない→不満」となることがあります。タヒチ島もやはり離島の「息をのむような」絶景には敵いません。

この場合、他の島に滞在していれば満足度が上昇した可能性が高いです。不満な点が他にあったとしても、憧れの景色を拝めたのなら「まぁ、これを見に来たんだし…」と、ある程度納得できるからです。

タヒチ島は別世界への「玄関口」

タヒチ島には仏領ポリネシア唯一の国際空港があり、首都パペーテもあります。

日本人の感覚からすると、そうは思えない雰囲気かもしれませんが仏領ポリネシアの島々の中では一番都会なのです。その分、離島に比べれば自然の豊さは少し劣ることになるでしょう。

その中途半端さが、別世界のような景色を求めてきた人には「期待外れ」となるのではないでしょうか。

タヒチ島滞在 or 離島滞在

タヒチ島と離島、どちらが自分には向いているのだろう?と思った方は、以下の2つの選択肢のうち、どちらの考えにより共感できるでしょうか。

  1. 本当に何もない所に滞在するのは無理!別世界とまではいかなくても、綺麗な景色であれば満足、旅にはショッピングセンターやカフェが必須…
     ⇒離島よりもタヒチ島

  2. パンフレットで見た別世界のような所に実際に行きたい、無人島みたいな大自然に囲まれた場所に滞在したい、商業施設なんてどうでもいい…
     ⇒迷わず離島を選ぶべき

仏領ポリネシアを旅行先に選ぶ方は2が多いのではないかと思います。

また、新婚旅行のカップルは2、女子旅グループは1、というふうに誰と過ごすかによって変わってくるかもしれません。

真の目的を追及

仏領ポリネシアの難点は多くの島があってややこしいことでしょうか。しかし、選択肢が豊富とも言えるのです。

「ここに行きたい!」と思った写真があったらどの島で撮影されたのものなのかをちゃんと確認しましょう。タイトルに大きく「タヒチ」と称していても、写真は別の島なんてことが時々見受けられるからです。(仏領ポリネシアの島々を総称して便宜上「タヒチ」と呼ぶことも…)

旅の目的は、絶景を目の当たりにすることだけでしょうか。他にも目的があるなら「求めているものがどの島にあるのか」各離島の特徴を調べて吟味する必要があります。

ツパイ島遊覧、リゾートホテル滞在、カヌーブレックファースト、ダイビング、無人島…これだけは外せない!というものはありますか?それによってある程度どの島が最適か絞られてくるはずです。

ちなみに、本場のタヒチアン・ダンスがお目当ての人は、離島まで行かなくてもタヒチ島内でレベルの高いダンスが観られます。

まとめ

仏領ポリネシアは多くの島々からなるので、離島に対するタヒチ島の立ち位置や各離島の特徴を把握しなければならず、旅行を計画する際にわかりにくい部分が多いかもしれません。

自分には離島よりもタヒチ島滞在が向いていると思って選ぶのと、離島と「似たようなものだろう」と思ってタヒチ島に滞在するのでは、かなり旅の満足度が違ってくるということをまず意識しましょう。

離島に行くにはタヒチ島から更に国内線に乗る必要があって(モーレアは船)旅行代金が高くなりますが、自分が訪れたいのがその島なのであれば、なるべく妥協しないほうが良いと思います。

次回は「交通・旅のスタイル」編です。