日本に比べると短~い!こんなところでも人口の少なさを実感…。
2014年までわずか6桁だったということにも驚きますが(固定電話だけでなく、携帯電話も6桁でした!)現状も日本に比べるとかなり短いです。
というわけで、2014年6月以降タヒチの電話番号は8桁になりました。
3年以上経過しても6桁の電話番号を記載した古い看板を掲げたままのお店等をまだ時々見かけます。しかし6桁の番号にかけても、もうつながりません。
今回は、不運にも6桁表示の所に電話をかけなければならない事態に陥ってしまった時に8桁にする方法です。(そうそうない事態だと思いますので、一種のトリビアだと思ってください。)
電話の種類別に2桁を追加
従来の6桁の頭に2桁加えることはタヒチに住んでいる人にとって、もはや当たり前のこととなりました。しかし観光でタヒチを訪れる人や移り住んできたばかりの人には馴染みがないことと思いますので、一応ご紹介します。
・固定電話
6桁の番号が固定電話である可能性が高い場合(個人宅、商店や企業など)は、頭に40を付けます。
・Vini社の携帯電話
タヒチには携帯電話会社として現在ViniとVodafoneの2社があります。
VodafoneはViniよりも後から参入してきたので(2013年~)サービス開始当初から元々8桁です。(番号は全て89から始まります)
一方、Viniの携帯電話は、以前は6桁でした。そこで頭に87を付けて8桁になったという訳です。
8桁に変更になってから3年以上経過していますので、今となっては以前の6桁の携帯番号を初対面の人に教える人はもういないでしょう。番号を見てViniかVodafoneか判別できるという、どうでもいい豆知識ですね…。
・IP電話
IP電話の番号は頭に49を加えて8桁にするそうです。IP電話を使用している人が周囲にいないので、今回詳細を調べてみて初めて知りました。
Viniの意味するところ
電話番号の桁数とはあまり関係ありませんが、携帯電話つながりで更なる豆知識を。
「Vini(ヴィニ)」は厳密に言うと一携帯会社の名称ですが、タヒチでは単に「携帯電話」を意味する言葉として使われることが多々あります。(食品保存用のラップを「サランラップ」と言ったりするような感じ?)
フランス語で携帯電話は「(téléphone) portable(テレフォンヌ)ポルターブル」。でも、この言い方はタヒチではあまり使われません。書面でよほど改まった書き方をする時くらいでしょうか… 。
Viniというのは元々は鳥の名前です。Vini社のロゴマークにもなっている、小さな赤い鳥です。
創業当時(1995年)「固定電話に比べて携帯電話は小さくて可愛い」というイメージを表現するため、ポリネシアらしいこの鳥が選ばれたのだそうです。
まとめ
「わからない人はいないだろう」という安易な考えからか、古い看板を掲げたままで永遠に訂正する気がなさそうなお店、印刷物の在庫が尽きるまで訂正シールすら貼る気がなさそうな企業…などもタヒチには普通に存在します。
日本ならこういった変更にはすぐに何らかの対応をするのが普通ですが、この辺にタヒチ特有の「アイタ・ペアペア」精神がよく出ています。
よく使うタヒチ語・20選の中でも紹介しましたが、Aita pea peaとは、タヒチ語で「No problem」という意味。「問題ないよ」、「大丈夫!」、「気にしない・気にしない」という感じです。転じて、細かい事は気にしない大らかな(≒大雑把な)タヒチ人の気質を表すことも。
南国特有のおっとり・マイペースな感じなのかな~と思いきや、お隣のニューカレドニア人には「あ~出たよ、タヒチ人のアイタ・ペアペアが…」と呆れられたりするらしいので、タヒチ人限定の特徴みたいです…。この寛容さが良い方向に働くこともあるのですけどね。
たまたま移動中に6桁の電話番号か書かれたお店の看板を見かけたので、ふと関連事項をまとめてみようかなと思いました。ご参考までに。