日本で働いていた頃、仕事で毎日のようにお世話になっていた国際宅配便のDHLさん。
私の中では迅速・確実なエクスプレス・サービスというイメージ。
ところが先日、さすがのDHLさんもタヒチの南国ムードにかかればこうなるのか~という出来事が!
「タヒチってこんなところなんだ~」と一発で理解してもらえそうだと思い、4コマ漫画にしてみました。
※日本のDHLさんとは一切関係のない話です。誤解なさらないようお願いいたします <( _ _ )>
営業所止めを推奨?
今回、電話をかけてきてくれたオペレーターのお姉さんは「取りに来られますか~? ………(沈黙)……」と黙ってこちらの出方を待つ戦法。
「それとも、お届けにあがりましょうか?」という選択肢プリーズ!!
受取人が取りに来てくれれば、当然、配達員の仕事が減ります。気持ちはわかるんですがね。
でも、せめて選択肢を提示して下さい、お姉さん…。
もちろん電話対応には個人差があって、最初から「どちらにお届けにあがりましょうか?」と聞いてくれるオペレーターさんもいます。(むしろ、こちらが一般的)
それにしても、配達してもらうより自分で取りに行った方が早いなんて…。
エクスプレス…だよね?
独特の住所確認
補足説明をしますと、タヒチでは、場合によって2種類の住所を使い分けます。
adresse postale(郵送先住所)
adresse géographique(地理的住所)
「郵送先住所」=「○○郵便局の私書箱〇番」です。
(タヒチには郵便配達制度がありません。必然的に私書箱を利用)
実際に配達する必要がある宅配業者さんにとっては、郵送先住所は役に立ちません。
実際の所在地はここ!=地理的住所が必要になってきます。
ところが、地理的住所は、漠然としすぎていて場所の特定が難しかったりします。(書類に記入したりするくらいで、実生活であまり使わない)
そこで、誰もが知っているお店や公共施設などを使って、具体的な場所の説明をするのがタヒチでは当たり前。
宅配業者さんから電話がかかってくるのは、この口頭説明で場所を把握するのが主な目的のようです。
ちなみに、住所確認の電話があったのは午前中。なぜその日のうちに持ってきてくれないの?と謎は深まるばかり。
どうやら翌営業日配達というのは絶対らしく、住所確認の電話が金曜日にかかってくると、配達は月曜日になります。
エクスプレス…だよね??
予定通りに行くことは、まずない
タヒチでは、予定は狂ってなんぼ。
気を取り直して柔軟に対応する能力が鍛えられます(たぶん)。
仕事に集中していて、気がついたら夕方。
問い合わせをしてみるも、宅配業者さんの営業時間が自分の勤務時間より短いという…。
業務が滞っていても「仕方がない」
当初は、おとなしく待つつもりでいた私。
ところが、「放っておいたら、いつ来るかわからない」と言われ、あわててプッシュする羽目に。
黙っているとドンドン後回しにされるから、しっかり主張すべし!ということか…。
そこで告げられた遅延の理由が「時間がなかったから」(笑)
意外に抜け目なし
タヒチの人は、単に「ほんわか・のんびりした純朴な人々」ではなく、意外に "ちゃっかり" した面があります。
怒られないように根回しをするというような場面では、頭が切れるし、要領良く立ち回ります。
上のような隠ぺい工作もお手のもの♪
仕事に関しては、「いかに怒られないようにサボるか」がテーマのようです (*'▽')
まとめ
随所に「タヒチらしさ」がてんこ盛りの事例をお届けしました。
こういったタヒチらしいグダグダが起こるたびに、相方さんは笑顔で「Welcome to Tahiti~ (・∀・)」と言います。
タヒチに移住したいと考えている人は、このような日常に耐えられるかをまず考えてみましょう。
「まぁ、なるようにしかならないし!」とか「イライラしたら負け。」などと受け流すことができる人は、タヒチ生活に向いていると言えます。
観光で来られる方々も、「年中暑くて働く気がしないんだろうな~」と大目に見てやってください (^^;)