ニュージーランドは羊の飼育だけではなく、酪農も盛んな国です。
そんなニュージーランドにアイスクリーム屋は数あれど、なぜかタヒチアンの間で大人気のモーベンピック(Mövenpick)をご紹介します。
モーベンピックとは
スイス発祥のアイスクリームのブランドです。人工的な添加物や着色料を使用せず、自然な原料にこだわっています。決して安くはありませんが、濃厚なアイスクリームが楽しめます。
「ニュージーランドならでは」というものではありませんが、タヒチアンは気にしません。単にタヒチにはない美味しいものを求めて旅をするからです。
そのへんの考え方が、「その土地のもの」を旅に求めがちな日本人とはちょっと違う気がします。
タヒチでは、口コミの力がとても強いです。1人のタヒチ人が旅先で美味しいものに出会ったら、帰国後に周りの人に話します。そして瞬く間に広まって、その国を訪れる人はこぞって噂に聞いたものを食べに行ったりします。
モーベンピックもそうやって広まったのではないかと思います。
モーベンピックは、アジア、ヨーロッパ、アラブ諸国、オセアニアに店舗があります。でも、日本には未上陸。
トリップアドバイザーでは、気になる口コミを見かけました。
スイスのアイスクリーム・スタンドに比べて、アイスクリームの量は多いと思う。
これはオークランドの店舗ではなく、クイーンズランドの店舗についての口コミです。でも、今回訪れたオークランド市内の店舗でも「1スクープが大きい!」と思いました。
もしかすると、アイスクリーム大国・ニュージーランドのモーベンピックは量が多めの傾向にあるのかもしれません。
というわけで、スイス発祥だからという点にこだわらず、ニュージーランドで食べるのも悪くないと思います。
基本情報
公式サイト
所在地
今回はニューマーケットの店舗にお邪魔しました。
160 Broadway, Newmarket, Auckland 1023
TEL : (09) 529 9325
大通りに面しているので、場所はわかりやすいです。
専用駐車スペースがないので、車で行くなら付近の有料駐車場を利用することになると思います。
ニューマーケット駅が近いので、公共交通機関を利用して行くのが便利かと。
ニューマーケット以外に、ミッション・ベイ(Mission Bay)やパーネル(Parnell)などオークランドでアクセスの良い場所に全部で7店舗あります。お出かけの予定に合わせて立ち寄りやすい店舗を公式サイトで探してみてください。
営業時間
ニューマーケット店の営業時間です。
月曜 - 金曜 : 8時~ till late
土曜 & 日曜 : 9時~ till late
開店時間は決まっていますが、till late (=遅くまで)という表現は閉店時間が状況に応じて前後するということでしょうか。
店舗によって営業時間が異なります。行きたいお店の営業時間を確認してから出かけるようにしてください。
フレーバー全20種
(画像左上から右へ)
スイス・チョコレート
ストロベリー
バニラ・ドリーム
ミント・チョコレート
バニラ・ブラウニー
キャラメリータ
メープル・ウォールナッツ
ティラミス
ストラッチャテッラ
カプチーノ
マカダミア・ドゥルセ・デ・レチェ
クレーム・ブリュレ
ココナッツ&スイス・チョコレート
マンゴー&クリーム
ブルーベリー・チーズケーキ
パンナ・コッタ
マンゴー
レモン&ライム
パッションフルーツ&マンゴー
ラズベリー&ストロベリー
2018年4月の訪問時に置いてあったフレーバー全20種類です。お店の掲示物から察すると、この20種がレギュラーメニューで、取扱フレーバーの変更はあまりなさそうな感じ。
お店に到着した時、現地在住の日本人の方々らしきグループがいました。迷ってなかなか決まらないらしく(気持ちはわかる)、店員さんは後から来た私達の注文を先に取ってくれました。それくらい、魅力的なフレーバー揃いで目移りします。
ワッフルコーンは自家製
公式サイトで公言しているわけではありませんが、ワッフルコーンはお店で手作りのようです。(もっとアピールすればいいのに…)
以前、ミッション・ベイのモーベンピックの前を通った時、ちょうど店員さんがワッフルコーンを焼いている最中でした。と~っても良いにおいがお店の外まで漂っていて、そのまま吸い込まれるようにお店に入ったのは言うまでもありません。
接客の合間に焼いてストックしているような感じだったので、焼き立てに出くわすことができるかどうかは運ですが。(注文ごとに焼いてくれるわけではないです)
アイスクリーム自体が美味しいので紙カップでも良いのですが、ワッフルコーンは特にオススメ。
今回は、ワッフルコーンに3スクープ $11.50(2018年5月上旬現在のレートで約880円)、紙カップに2スクープ $8.50(同 約650円)を注文しました。
スタンプカードあり
アイスクリームを9個買うと、10個目が無料でもらえるカードを発見。特に記載がないので、各店舗共通で有効期限もないみたいです。
ひとりで9個買うのは大変ですが、複数人で行くなら意外と早く貯まって旅行者でも10個目がもらえそう。実際に我が家は滞在中に2回、モーベンピックに足を運びました。
自宅用よりイートインで
ズバリ、持ち帰り用の箱入りよりも、お店で食べるもののほうが断然美味しかったです。(これはハーゲンダッツなど他のアイスクリームでも言えることかもしれません)
私はそんなにグルメなほうではないので、以前ハーゲンダッツを食べた時は、イートインで食べたものとスーパーで売っているものの差をあまり感じませんでした。しかし、モーベンピックに関しては、ハッキリと違いが分かりました…。
しかも、箱入りのものはフレーバーの選択肢が少ないです。
というわけで、この "TAKE HOME TUB" はオススメしません。
まとめ
ニュージーランドのアイスクリームについて検索すると、「ニュージーランドは年間一人当たりのアイスクリーム消費量が世界一!」のような記述をよく見かけます。
最初は「それってホント…?どこ調べ??」と思っていたのです。(情報の出どころを明記しているサイトが見当たらなかったので)
でも、モーベンピックの店舗内でアイスクリームを食べながら観察していると、次から次へとお客さんがひっきりなしにやってきます。私たちのような観光客ばかりではなく、大半が地元民っぽかったです。
そんな様子を見ていて、消費量世界一は本当かもしれないな…と思った次第です。
モーベンピック愛は、タヒチアンも負けていません。
タヒチへ帰国する便がたまたま同じで、相方さんの親戚の人と空港で待ち時間に話をしました。
子ども達がモーベンピックのアイスクリームを食べたと話すと、その人はすかさず「ミッション・ベイに行ったの?それともニューマーケットかな?」と聞いてきました。なんだか全店舗を知ってそうな勢いです…。
それを聞いて「やっぱりタヒチ人の間で超有名なアイスクリームなんだな~」と、改めて実感したのでした。
日本での知名度は低いかもしれませんが、食いしん坊なタヒチアン御用達アイスクリーム、機会があったら一度食べてみてください。