タヒチではココナッツがたくさん採れます。
缶詰などに加工されていないフレッシュなココナッツミルクは、とっても美味!
そんな特産のココナッツミルクを使った、"タヒチらしいパン" をご紹介します。
Pain au coco(パン・オ・ココ)
Pain au coco とは、生地にココナッツミルクが練りこまれているパンです。
基本的に中身は何も入っていません。
ふんわりと柔らかく、ココナッツの良い香りとほんのりした甘さが特徴です。
素朴な味ですが、飽きが来なくてついつい後をひく美味しさ。
フランス領であるタヒチでは、カリカリのフランスパンも美味しいですが、「フワフワのパンが食べた~い!」という時にはココナッツパンで決まりです。
スーパーにはハズレが多い?
ココナッツパンは、タヒチではどこででも売っている定番商品的な存在。
でも、残念ながらスーパーマーケットでは、美味しい Pain au coco に出会うことが難しいのです。
日々食べ比べをしてみてわかったのは、具のないシンプルなパンなのに、お店によって微妙に違うということ。
それでは、美味しいココナッツパンが買える、とっておきのお店をご紹介します!
お勧めの3軒+α
・Pain au cocoで有名なお店
カルフール・アルエ店の斜め向かい辺りに位置する「Magasin Leaa(マガザン・レア)」。
ここはズバリ、ココナッツパンで有名なお店です。
タヒチのココナッツパンはだいたい細長い形をしています。
ところが、こちらのお店のPain au cocoは、かなり太めで長方形なのが特徴的。
どっしり・しっとりとした食感も、他のココナッツパンとは違います。
工場で大量生産されるパンとは違った「お店で手作り」感にほっこり。
ココナッツの風味がしっかり感じられるな~と思っていたら、ココナッツミルクだけでなくココナッツロングも生地に練りこまれているそうです。
(ココナッツロングとは完熟したココナッツの実の胚乳を乾燥させて細かくしたもの)
ココナッツパンで有名なお店だけあって、他との差別化を図っている感じですね。
パペーテの中心地から離れているのですが、もし近くに行く機会があったら是非立ち寄りたいお店です。
こちらのお店は、ココナッツパンを提供している曜日や時間帯が決まっています。
月曜日は午後のみ、火曜から金曜は午前と午後の2回、土曜日は午前のみ焼くそうなので、訪問するタイミングをお間違いなく。
↓ 臨時休業などの最新情報は、お店の公式ページで。
・変わり種ココナッツパン
冒頭で、タヒチのココナッツパンは「基本的に中身は何も入っていない」とお伝えしましたが、例外もあります。
パペーテのマルシェ(市場)内にある「Chez Francis(シェ・フランシス)」では、ちょっと贅沢なココナッツパンを販売しています。
通常のココナッツパンと同様にココナッツミルクを練りこんだ生地を使用し、真ん中にココナッツロングを甘く煮たものがたっぷり入っています。
中の具が結構甘いので、甘いものがお好きな方にオススメ。
ココナッツロングのシャリシャリした食感も楽しめますよ♪
棒状では具をたっぷり入れるのが難しいからか、形も真ん丸なのが特徴的。
こちらのお店では、通常のココナッツパンも売っているので、「Pain au coco」と注文すると普通のココナッツパンが出てくる可能性があります。
そこで、「Pain au coco, au coco(パン・オ・ココ、 オ・ココ)」というふうに、「オ・ココ」を2度繰り返すことによって、中にココナッツの具が入っているタイプだよ!と強調します。
パペーテの中心地にあるマルシェの1階(地上階)というアクセスのしやすさも魅力です。
追記:Chez Francisは閉店しました。でも、後継店があります!↓
・意外な穴場はGS
タヒチには日本のようなコンビニがないので、ガソリンスタンドに併設されている小さなお店がコンビニのような役割を果たしていたりします。
お店の規模は様々ですが、割と大きなお店になってくると食料品もなかなかの品揃えです。
Prince Hinoi 通りにある Shell 石油に併設の店舗は、大手スーパーマーケットと大差がない良心的な価格設定で、気軽に利用しやすいお店です。
そして意外にも、こちらのガソリンスタンドで売っているココナッツパンが、なかなか美味しいのです。
スタンダードな細長い形で、中身なしの一般的なココナッツパン。
スーパーマーケットのココナッツパンはフワフワしているものの、ややパサつきがち。
対して、こちらのココナッツパンは、しっとり食感です。
細長とはいえ、ちょっと太っちょでボリューミーなのも嬉しい。
一日一回、朝のみ入荷するらしく、夕方に寄ったら売り切れていることも多いです。
確実に入手したい方は、朝早めに行くことをお勧めします。
このガソリンスタンドは、パペーテの Hotel Tahiti Nui のすぐ隣なので、宿泊者の方にとっては気軽にココナッツパンが買えるだけでなく、何かと使い勝手の良いお店です。
パペーテの中心街からは少し歩きますが、徒歩圏内。
日本の昭和シェル石油と同じ貝のマークが目印です。
・追記
ファアア国際空港からパペーテ方面へ向かう途中にある老舗のパン屋さん「Croissant d'or(クロワッサン・ドール)」。
さすがパン屋さんと言うべきか、こちらのココナッツパンも Shell 石油と似た感じで、しっとり美味でした。
すぐに売り切れるのか、立ち寄っても置いていないことが多々あるので、"+α" というおまけ的な位置づけにしておきます☆
まとめ
いろいろなお店のココナッツパンを食べ比べてきた中で、お勧めできるお店をご紹介しました。
フレッシュなココナッツミルクを使用したパンは、日本ではなかなかお目にかかれません。
翌日には少し味が落ちてしまうので、まさに現地でしか味わえない一品。
価格はお店によって異なりますが、だいたい120フラン~200フランくらい。(中身の有無や、生地のリッチさなどで前後します)
試しに買ってみよう!と思える低価格も魅力です。
タヒチご滞在中、これらのお店の近くに行く機会があったら、ぜひ探してみてください(^-^)