タヒチでひとりごと

タヒチ在住者による現地情報をお届け。

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中華料理店の不思議 【タヒチ島】

こんなこと、タヒチだけなのでは?と思った中華料理店にまつわる不思議な現象をご紹介します。

旅行者向けの情報ではありませんが、現地独特の習慣を知るのも面白いですよ。

イートイン

もちろんタヒチでも普通のレストランとして中華料理店を利用して大丈夫です。これが本来の利用方法だと思います。

余談ですが、中華料理店でタヒチらしい食事がしたいならタロイモを使った料理があります。代表的なものはPorc au taro(豚の胸肉とタロイモをオイスターソースなどで煮込んだもの)やTaro farci(タロイモの中華風コロッケ)。

また、Poisson cru à la chinoise(中華風ポワッソン・クリュ)もココナッツミルクのタヒチ風ポワッソン・クリュとは違った味わいで美味しいですよ。ちょっと甘めの酢の物っぽい感じ。

テイクアウト

さて、本題に入りましょう。タヒチの中華料理店でお持ち帰りをするなら2通りの方法があって、そのうち1つは少し特殊です。

(1) 使い捨て容器

手ぶらで中華料理店に行って、持ち帰りの旨を伝えると、使い捨て容器に入れてもらえます。ただし、使い捨て容器が有料の場合が多いです。テイクアウト用のプラスチック容器は(お店によりますが)だいたい50フラン程度。その場で食べて残りを持って帰るドギーバッグは結構高くて300フラン前後だったりします。

(2) 容器の持ち込み

自宅にある容器を持って中華料理店に赴けば、容器代を別途請求されることもありません。地元の人は入れ物を持参する人が多いです。

タヒチで独特だなと思ったのは、タッパーウェアの類ではなく「お鍋」を持ち込む人が多いということ。しかも結構な大鍋だったり、鍋でなくてもかなり深さのあるステンレスボウルとか…「業務用か!?」と思うような容器を持参する人も珍しくありません。

そんな大きな容器を持って行きながら、注文するのは1人前だったりします。そして1人前の料金を支払って料理を受け取ると、お鍋には明らかに1人前よりも多い量が入っているという不思議な現象が…。

容器を持ってきてくれたから、ちょっとサービスしておくね!というレベルではないです。謎の大盤振る舞い。

最初このテイクアウト方法を知った時、こんないい加減な料金体系でいいの?とビックリしました。イートインや使い捨て容器でテイクアウトする人達はケチケチしないお金持ちなのか、鍋持ち込み可のことを知らないのか…同じ値段で明らかに量が違うというクレームは特にないようです。

私の推測では、食いしん坊が多いタヒチでは低価格でボリュームのある食事には固定客がつきますから、恐らくリピーター獲得の手法ではないかと…。

・鍋持ち込みの例

我が家も鍋を持ち込みしてみました。今回はパペーテのMamao地区にあるレストラン、Cécilさん。

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Poulet au citron(鶏の唐揚げ・レモンソース)1人前 1100フラン

レモンソースは単に黄色くて甘~いソースです。レモンの風味は感じられません…。Cécilさんでは追加料金なしでタマリンドのソースに変えてもらうことも可能。両方のソースが欲しい場合は追加代金300フラン。

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Chao men(あんかけ焼きそば)1人前 1300フラン

鶏の唐揚げの方は満水容量5Lのお鍋、焼きそばの方は6Lの圧力鍋本体です。(ウチで一番大きなお鍋たち総動員)

写真ではわかりにくいですが、明らかに1人前という量ではないです!

今回は大人2人+子ども2人で食べきれず、残りを翌日のお昼ごはんにしてもまだ残りそうな感じ。容器を持参するというだけでこんなに増量されていて良いものだろうか…。

・気遣い無用?

以前はお店に悪いなぁと思って、同じお鍋を持ち込んで2人前で注文したことがあります。価格は倍になったにもかかわらず、受け取った量は1人前とあまり変わりませんでした…。

気を遣って小さい容器を持って行ったこともありますが、少ない量しか入れてもらえないし、同じ代金を支払って大鍋で持ち帰る人を横目で見送る羽目になります。

結局、厚かましいのは承知で大きめの鍋を持ち込むことに落ち着きました。お店の側も了承しているようですし、開き直ることに…。

・定番メニュー3つ

野菜炒め系は嵩増ししにくいからか、大きな容器を持って行ってもあまり増量は期待できません。

もちろん1人前の個数が決まっている揚げ物類にも、大鍋は効果を発揮しません。

鍋持ち込みでよく注文される定番メニューは、鶏のレモンソース中華風焼きそば以外に、mā'a tinitōという料理があります。

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これは、鶏肉の mā'a tinitō。

mā'a tinitōとは、タヒチ語でずばり「中華料理」を意味します。

豚肉(お店によっては鶏肉・牛肉など選べることも)、チンゲン菜、豆(主にレッドキドニービーンズか赤インゲンマメ)、マカロニを中華風の味付けで煮込んであるものです。

豆やパスタで嵩増しがしやすい料理だから多めに入れてもらえるのだと思います。

鶏は安価な冷凍の鶏肉が使用されているからでしょうし、焼きそばも原価の安い麺で嵩増しが可能だから多めに提供してもらえるのでしょう。

・更なる裏技

この方法を用いて時々お小遣い稼ぎをするツワモノもいます。

普段は各自で昼食を用意してくる同僚達に声をかけて、職場で昼食会を計画。

当日は大鍋で料理を買いに行き、同僚から参加費を徴収するのです。

昼食会を主催する人は、料理を買いに行ったり洗い物をする手間はありますが、十分な利益が得られます。

参加者は、昼休みにみんなでワイワイ食事ができ、各自で購入するよりは割安にたっぷり食べられます。

白ご飯や飲み物(=主催者提供)もちゃんと用意されていてみんな大満足。

「あの大鍋の料理はいくらだったの?」と主催者に聞いてみました。答えは、なんと「2000フラン♪」とのこと。

この人が持ち込んだのは、業務用っぽい寸胴鍋。

恐らく店主と特別に交渉した価格だと思いますが、これで15~20人の参加者のお腹を満たしたわけです。

白飯や飲み物を用意しても黒字になるわけだと感心しました。

まとめ

今回利用したCécilさんは、テイクアウト時の待ち時間が短く、価格も高くないので、我が家は時々利用しています。

相方さんと二人暮らしだった頃は今より頻繁に外食していて、持ち帰って家で食べることはほとんどありませんでした。

しかし、家族が増えるに従って子連れの外食が億劫に感じることも多くなりました。そのうち、中華が食べたい時は「お鍋テイクアウト」が定番に。

デメリットは、「洗い物は避けられない」ということ。

でも、レストランで子どもが周囲に迷惑をかけないよう気を遣いながら食べるよりは気楽で、しかも安上がり。

子ども達も家でのびのび過ごせるので、しばらくはこの方法にお世話になると思います。


Restaurant Cécile さんの詳細と、お店で食事した時の様子は、こちら ↓ からどうぞ。

www.tahiti-hitorigoto.com