別のテーマで書く準備をしていたのですが、どうしてもお知らせしなくては!と思うことがあって急遽表題のお店について書くことにしました。
Chez Francis 閉店
今朝パペーテのマルシェ(市場)に行ったら、ココナッツパンの美味しいお店の一つとしてご紹介していた「Chez Francis(シェ・フランシス)」がなくなっていました。
正確に言うと、お店の名前が変わっただけで以前と同様に営業はしていたのですが…。
新しい名前は「Pâtisserie Danny(パティスリー・ダニー)」。
タヒチでは商店や企業が売却された際、名前だけが変わって、以前と全く変わらぬ様子で営業していることも珍しくありません。(所有者が変わるだけで、名前すら変わらないことも)
今回のケースも本当に看板が掛け変わっていただけで、以前のChez Francisそのままといった感じでした。
変わり種ココナッツパン
Chez Francisでは少し変わったココナッツパンを売っていたのでご紹介していました。
一般的なココナッツパンは長細く中身は何も入っていません。Chez Francisではココナッツミルク配合の生地を丸いドーム型にして、中に甘く煮たココナッツロングを詰めてあったのです。
(ココナッツロングとは完熟したココナッツの実の胚乳を乾燥させて細かくしたもの。日本でもココナッツ味のクッキーやドーナツなどに使用されていたりします)
ショーケースをよく見るとドーム型のパンがちゃんとありました。
見た感じ中身入りのココナッツパンっぽいけど、お店の名前が変わっている以上、一応店員さんに確認。
私:(丸いパンを指さして)「これ、パン・オ・ココ?」
店員さん:「そうだよ。中に削ったココナッツが入ったやつ。」
良かった~、ココナッツパンは健在だ!と嬉しく思ったのも束の間でした。
釣り銭に注意
私:「それ1つください」
店員さん:「150フランね」
私:(200フランを渡す)
店員さん:(20フラン硬貨を返してくる)
私:「…… えっと、150フランですよね?」
店員さん:(1秒も間を置かずにすぐ)「あぁ、ごめんごめん」(20フランを受け取り、改めて50フランをくれる)
お金を払う時点まではとても愛想が良かったのに、お釣りが間違っていることを告げたとたんに態度が変わった…?
こちらが差し出す20フラン硬貨をろくに確認する様子もなく、さっと50フラン硬貨を出してきました。ぶっきらぼうに謝るもこちらの目すら見ない。間違いを指摘されて驚いた様子も「あ、しまった!間違えた!」という感じも皆無でした…。
普通は突き返されたおつりをちゃんと確認してから間違いを認めると思うのですけど、その確認もなしに間髪入れず謝るというのがまずおかしい。
いくら暗算が早いにしても、このやり取りには「確認」が必要なので1秒以上かかるはずなんですよね。自分が渡したおつりが間違っていると最初からわかっていたのなら話は別ですが…。
日本人は特に注意
なぜこんなに店員さんの行動を細かく見ていたかというと、前回ココナッツパンを買った時にもおつりを「間違えられた」からです。
私は暗算が苦手で、前回は店員さんがもう次のお客さんの対応をし始めた時点でおつりが足りないことに気づき、「少額だし、わざとじゃないんだろうし、すぐに気づかなかったこちらも悪いし…」と思って黙って引き下がりました。
今回は最小限の小銭で支払い、店員さんの動向をつぶさに観察しつつも、最初から警戒していたのでおつりを受け取ったらすぐに「足りない」と訴えたわけです。
こちらのお店は頻繁に利用するわけでもないのに、2回連続でこんなことが起きました。前回は単なる間違いだろうと思っていたので、ココナッツパンの記事ではあえて書かなかったのですが、今回の店員さんの態度で確信が持てました。
この「Pâtisserie Danny」というお店では馴染み客ではない、特に旅行者っぽい客が買いに来るとわざとお釣りを誤魔化すようです。
お店の名前が変わっているのだし、前回と同じ店員じゃなかったら単なる偶然なのでは?と思われるかもしれません。
でもタヒチでは経営者が変わっても、前の経営者の頃から働いていた従業員をそのまま雇用し続けるケースが割と多いです。(企業売却の際にそれが条件として含まれていることも多いそう)
このPâtisserie Dannyがまさにそんな感じではないだろうかと思いました。以前と何一つ変わらない、ただお店の名前が違うだけ…。
単なる偶然とは思えず、むしろこのお店で昔から働いている売り子さんにとっては当たり前の「習慣」のように感じられたのです。現に私に対応した店員さんは年配の男性でかなりベテランっぽかったです。
不買運動
本来ならこういう売り方をするお店はしかるべき機関に通報すると是正を促してくれるはずなのですが、タヒチの行政機関は南国ムードなので思うように機能してくれません。
そこで、こういうことが起こると地元民は「もうこのお店は利用しない!」と避けるようになります。私の相方にもそういうお店が何軒かあります…。
たとえ1回の誤魔化しが極々少額であっても、この「人を選んで意図的に」というのが悪質。今後利用するのはやめようと思いました。
このブログを見てくださった方には「絶対に買うな」とは言いません。ただ、このお店を利用しようと思うなら、おつりが誤魔化されるのを前提として利用してください。
たとえ少額でも不当なお金は払うべきではありません。こういったモラルのないお店が付け上がるので「まぁいっか」は禁物!
品質も低下
一般的な中身のないココナッツパンも120~150フランくらいなので、中身がある分、これが150フランでも高いとは言いません。味も悪くはないのです。
でも以前のものを知っている身としてはコストパフォーマンスがガタ落ちとしか言いようがありません。
以前はもっと大きくて中身もたっぷり。今朝お店で受け取った時も、持ち帰って切り分けた時もガッカリしました。これはきっと新しい経営者の方針なのだと受け取るしかないですね。
まとめ
以前お勧めしていたココナッツパンはあくまで「Chez Francis」のもの。大きくて中身もたっぷり詰まっていて非常にコスパが良かったので、「おつりを間違う店員さんがいたとしてもご愛敬…」と思えたものでした。
しかし久々に訪れてみて、売り方が悪質(価格表示なし、おつりの誤魔化しが常態化)な上に、パン自体の質も明らかに低下ということで、後継店の「Pâtisserie Danny」は利用する価値のないお店と判断しました。
マルシェに行った時の楽しみが一つ減ってしまってとても残念…。現在このお店以外に似たようなココナッツパンを販売しているお店がないか探しているところです。
とにかく、パペーテのマルシェは旅行者の方々も1度は訪れる場所だと思うので注意喚起をしたくて。
(声を大にして)Pâtisserie Dannyをご利用の際にはおつりに十分注意してくださ~い!
Pâtisserie Danny があるパペーテのマルシェについてはこちら ↓