タヒチでひとりごと

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大統領府から招待状が届くの巻 【タヒチ島】

先日、大統領府から相方宛にカクテルパーティーの招待状が届きました。

政府からの招待状なんてものは、生まれてこのかた見たことがなかったのでビックリ。

そう頻繁に見る機会がある物だとは思えないので、ちょっとご覧に入れましょう。


ご招待の経緯

・事の発端

ウチの相方は政府の要職に就いているわけでも、政治家でもなくて、ごくごく普通の一般市民です。だからこそ、こんな招待を受けるということにビックリしたわけです。

最初は意味が分からなくて「何で?何で!?」と相方を質問攻め。

種明かしをしますと、相方の知り合いの方が最近議員さんになったらしく、そのツテで「カクテルパーティーがあるけど、来る?」みたいなことになったらしいのです。

まずは電話で打診がありました。タヒチと言えどフランス領ですので、フランス文化的にこういった公式の場ではパートナー同伴が普通です。そんなわけで、何の変哲もない日本人の私も自動的に招待されることに…。

タヒチは人口も少なく世間が狭いものですから、どこかしらで人と人が繋がってるのです。コネなんて持っていないと思っていても、知人がいきなり政治の世界へ…なんてこともこうして起こるわけで。

10年以上タヒチに住んでいるとはいえ、大統領府なんて足を踏み入れたことはありませんから「わ~い、珍しいものが見れる!」と私は大喜び。


・なんてこったい…

ところが、日時を確認してみると子どもを預かってくれる人がいない!普段ならたいてい相方のご両親が預かってくれるところを、旅行中で不在ということが判明…。

子連れでこういった場に行くわけにはいかないので、私は子どもと家で留守番をすることにしました。まぁ元々私には場違いな所だったので、全くもってOKです。

ただ、普段誰でも気軽に出入りできるわけではない大統領府を見学できるまたとない機会だったので、やはりちょっと残念には思いますけど。


・招待状が到着

そして電話での打診の数日後、正式に招待状が届きました。これまた私は「珍しいものが来た~」と喜んで写真に収めました。(相方は呆れていましたが。)

なんとなくもっと簡単な物が届くと思い込んでいたので、金箔型押しの立派な招待状が届くなんて予想外で…。ポリネシア自治政府も結構ちゃんとしてるのね、と思いました。同時に、こういうところに変な予算を使わなくても…という思いもありますが、政府としての威厳を保つためには必要なのかな。

さて、こちらが届いた招待状です。

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封筒です。金の型押しがカッコイイ。


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中のカード。格式を感じるフォントで綺麗。

簡単に翻訳してみると、

「XXX に際して(このカクテルパーティの名目です)、エドゥアール・フリッチ ポリネシア大統領が XX 年 XX 月 XX 日 XX 曜日の18時30分から大統領府にて提供するカクテルパーティーへご列席くださいますようお願い致します。」

というようなことが、物凄~く丁寧な言い回しで書かれています。

左下の Tenue aérée とは「平服でお越しください」というドレスコード。正装ではなくカジュアルな服装でいいですよ、ということらしいです。右下には出欠の返事をするための連絡先が書かれていました。

私達を実際に招待してくれたのは知人である議員さんなのですが、招待状はカクテルパーティーの主催者である Edouard Fritch 大統領名義です。


政治の世界が身近

ちなみに、小さな島・タヒチでは政府の要職に就く人と日常的にすれ違うこともしばしば。現大統領の Edouard Fritch 氏にもスーパーマーケットでお会いしたことがあります。周りに護衛さんなどもおらず、1人で普通に買い物をしていらっしゃいました。

元大統領の Gaston Tong Sang 氏も現職当時にファアア国際空港でお会いしたことがあります。相方は普通に挨拶していてビックリ。

元大統領の Oscar Temaru 氏も選挙の投票所でお見掛けしたことがあります。投票に訪れた一般市民と気軽に Bisous(頬を合わせるフランス式の挨拶)をしていましたが、この方はちょっとカリスマ性があって近寄り難かったです。

日本に住んでいた頃、私は自分が居住する市の市長さんにすら直接お会いしたことがありません。日本では政治と関わりのない生活をしていると一生縁がないまま終わりそうなくらい世間は広く、政府の要職者などとは道ですれ違うことすらないものだと思っていました。

小規模ゆえに大統領が身近な世界、そして突然政府からの招待状…なんてものに遭遇すると、タヒチって日本と全然感覚が違うな~、面白いな~、と思ってしまいます。


まとめ

今回は招待状をお見せするだけの記事です。(つまらないと思った方、ごめんなさいね。)でもミーハーな私としては「非日常感」満載。私の脳内イメージ的には「シンデレラ一家のところに届いたお城からの招待状」です。だって大統領府ですもの。

東京在住の友人は「街中で芸能人とすれ違うこともあるけど、結構日常茶飯事なので誰も騒がないよ」と言っていましたが、地方出身者の私としてはテレビで見るあの人が今目の前にいる!と内心ワクワクしてしまいます。

事の顛末をご報告しますと、カクテルパーティーの2日前くらいに中止の連絡がありました(これにもビックリ)。理由は近々選挙があるので、大統領自身が主催しているということもあり、こういった集まりはプロパガンダと見なされる恐れがあるから、とのこと。

南国ほんわかムードも政府レベルまで浸透しているとは、驚きを通り越して感心してしまいました(皮肉ではなく純粋に感心です、念のため)。選挙の日程とか前もってわかっているはずなのに、こういうドタバタがタヒチっぽい…。残念ながら立派な招待状も無駄になってしまいました。

知人がしばらく議員を続けることを祈って、またの機会に期待しましょう。

招待状の画像をネット上にあげて良いものなのかは正直わかりませんが、ある程度隠すべきところは隠していますし、別に極秘文書というような性質のものでもないので大丈夫かな~と思いブログに載せることにしました。

どこからか苦情が来たら削除しますので、それまでの期間限定記事かもしれません、悪しからず…。