タヒチでひとりごと

タヒチ在住者による現地情報をお届け。

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カルフール・プナアウイア店でケーキを買ってみる【タヒチ島】

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先週あたりから相方さんが甘いものを食べたがっていました。(仕事でストレスが溜まっているらしい…)

しかし、仕事が終わって帰宅する時間帯に営業しているお店が少なく、帰り道に目ぼしいパティスリー自体がないのです。


Snack Volvo の衰退

少し遠いですが足を延ばせば、Snack Volvo という日曜・祝日でも開いている便利なパティスリーがあります。でも最近めっきり質が落ちてしまいました。(Snack Volvo はガレット・デ・ロワの記事に出てきたお店です)

Snack Volvo は、数年前までとてもコスパの良いお店でした。見た目は洗練されていないけれど、安くて物によっては美味しくて。しかし最近は値段据え置きではあるものの、ケーキのサイズが明らかに小さくなって割高感すら漂ってきました。

ガレット・デ・ロワの時は、ホールで買ったのでコスパが良いように感じました。しかし最近ショートケーキを数回買ってみて、値段とケーキの質がもはや釣り合っていないと感じるようになりました。いくら安くても、このケーキにお金を払う価値はないな~と。

単に安いから買っていたわけではなくて、安いけど「悪くないね」というレベルだったから買っていたのです。

運転しながら「苺のタルト…」とつぶやく相方さんを「Snack Volvo は貧乏になったような気分になるからやめよう」と説得して何も買わずに帰宅する日が数日続きました。


スーパーを避けていた理由

週末、カルフール・プナアウイア店に買い物に行きました。相方さん、熱心にケーキ売り場を物色。(禁断症状)

スーパーのケーキは今まで試してみてハズレが多かったので、最近はほとんど買わないようにしていたのです。

どうもタヒチのスーパーで売られているケーキ類は冷凍の工場生産品を解凍したものが多いようです。それに気づいた時、「どうりでシュー皮がシナシナだったり、苺がドロドロだったりするわけだ…」と思いました。

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「再冷凍不可」の注意書きシールはたいてい容器の底面に貼られていて、解凍品であることが目立たないようにしてあります。

これは重要なことなので、フランス語とタヒチ語の両方で書かれていますね。



以前、日本で販売されている工場生産のクリスマスケーキは冷凍品が多いという話を読みました。

toyokeizai.net

しかし、この日本のクリスマスケーキの場合、クリームと一緒に中に挟んであるフルーツは冷凍に向くフルーツ(シロップ漬けの黄桃とかミカンとか)が使われるなどの配慮があります。そして、解凍してから表面にフレッシュな苺を飾り付けて出荷するとのこと。

これは冷凍することを前提に極力質を落とさないよう考え抜いて作られているので、悪くはないと思うのです。黙っていれば気づかない人も多いというくらいなら上出来です。うまく工夫してある生産の効率化だと言うことができます。

しかし、タヒチのスーパーで売られているケーキの中には「生産時には冷凍する予定ではなかったのかも…?」と疑いたくなるほど配慮に欠ける解凍品も存在するのです…。苺を解凍すると見た目や食感が悪くなるなどの基本的なことすら気にしていない様子。

スーパーでは大半が解凍品であると気づいてからは、なるべくスーパーは避けてパティスリーで買うようにしていました。


今回の購入品

この日、相方さんが手に取ったのは「お店で作りました」シールが貼られていたもの。つまり解凍品じゃないですよ、ということみたいです。

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苺が新鮮そうだったので、試しに買ってみることにしました。

・見た目

これは Fraisier(フレジエ)というフランス式のイチゴのケーキです。フレジエは側面に苺の断面を見せるのが特徴。日本のイチゴショートは生クリームですが、フレジエはたいてい中にカスタードクリームを挟みます。(このケーキは外側が生クリーム、内側はカスタードでした)

表面の飾り付けは結構キレイ。ただ、チープな感じの花はないほうが良かった…。

・サイズや価格

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測ってみたところ、直径は約17cm。価格は2195フランでした。

ラベルに「FRAISIER 4 PERS(=フレジエ 4人前)」と書かれていますが、4等分だとかなり大きくなります(笑)お店の方針なのか、この値札シールを印字したスタッフが食いしん坊なのか…。

6等分にしてちょうど良い感じでした。6人分と思えば値段もお手頃。

・味について

苺はちゃんとフレッシュな苺でした。中のカスタードクリームも美味しかったです。

タヒチの安いパティスリーでは、かさ増しのために大量のコーンスターチを混ぜてプルプルと異様に弾力のあるカスタードクリームを使用しているところがあります。(ハッキリ言って田舎っぽくてまずいクリーム)

今回のケーキはトロトロした口どけの良いカスタードでした。日本のパティスリーのカスタードに近い感じ。

しかし欠点が1つ。外側の生クリームが美味しくなかったのです…。一口目で少し違和感を感じたのですが、私は最初原因がよくわからず。しばらくして相方さんが「Cool Whip の味がする…」と言い出しました。

・生クリームと似て非なる物

Cool Whip とは、クラフト社の冷凍ホイップクリームです。アメリカでは一般的な商品のようですが、タヒチにも輸入されていて冷凍食品コーナーで見かけます。冷凍状態で売られていて、使う時に冷蔵庫で解凍するとすぐに使える(すでに泡立ててある)タイプのホイップクリームらしいです。ホイップクリームの「イミテーション」と言われ、主原料は植物性油脂です。(スキムミルクなども含まれてはいますが…)

日本でもいわゆる "生クリーム" には動物性と植物性があります。その植物性の方に近いのだと思います。動物性に比べるとコクがなくて、人工的な味がします。Cool Whip は日本の植物性ホイップ以上に、何だか独特の味がします。

「そうだ、そうだ、Cool Whip の味だ!」と相方さんはしきりに納得していました。(たぶんタヒチ人には馴染みのある味なのでしょう。私は Cool Whip を食べたことがないのでピンと来ず…)

冷凍食品売り場にあった賞味期限間近の Cool Whip を使ったのではないか…と疑っていましたが(スーパーのデリカテッセンではよくあることのようです)、他にも考えられることがあります。

常に気温の高いタヒチでは動物性のホイップはダレやすいのです。キレイな見た目を保つには植物性の方が向いているという事情があるのかもしれません。

というわけで、他は全て良い感じだったのに、使用している生クリームの質だけですべてが台無しになってしまったのでした…。


まとめ

カルフール・プナアウイア店は、旅行者の方もお土産の調達などで利用することがあるお店だと思います。

ホテルの美味しい食事に囲まれているとスーパーで食品を買う必要はないと思いますが、ホールのケーキばかりでなく、ショートケーキの類も1個もしくは2個単位で売られているので旅行者・単身者でも買いやすい感じです。

パッと見た感じでは美味しそうに見えるのですが、買ってみようと思ったら解凍品かどうかに注意する必要があります。

そして、我が家では普段動物性のホイップクリームを使うので、植物性の味に違和感を感じました。

結論としては、普段日本の美味しいパティスリーのケーキを食べ慣れている人は買わないほうが無難です。

コンビニやスーパーで売られる工場生産のクリスマスケーキレベルでも十分美味しいと感じる人なら大丈夫かもしれません。

タヒチにも最近洗練されたパティスリーが増えてきているのですが、全体的に価格は高めです。材料費高だけでなく、美味しいなら多少高くてもOKという風潮がタヒチには少なからずあるので、高めの価格設定で勝負する飲食店が多くなってしまう気がします。

今回は「お店で手作り」シールに期待していたのですが、残念ながら、またしばらくコスパの良いパティスリーを探し求める日々が続きそうです。