タヒチでひとりごと

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レストラン「L'Auberg'in」【タヒチ島】

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先日、家族内でお祝い事があって外食することになりました。伺ったのはレストラン「L'Auberg'in」さんです。

※今回は写真多めです。

お店の概要

「L'Auberg'in」さんは、以前タヒチ在住者向けの記事でご紹介したケータリング会社の運営母体だそうです。

ケータリングを利用した時に満足できなかったので、こちらのレストランを利用するのはあまり気が進まなかったものの、招待された側だったのでとりあえず行ってきました。その場でいただくならきっとケータリングよりも美味しかろう…とポジティブに考えて。

・場所

パペーテ市の Pic rouge というところにあります。Tipaerui地区を山側に登っていったところで、場所がちょっとわかりにくいです。所々に設置されたレストランの看板に従って進んでいくのですが「この先150m」と書かれた看板が最後の案内で、その看板のすぐ脇にある小道を入っていきます。

今回伺ったのは夜だったので夜景が見れるのかな?と思っていたのですが、山からせり出しているわけではなく少し奥まっているので夜景を臨むにはやや不向き。それでも日中なら十分に見晴らしが良くて眺望も楽しめるのだそうです。

・営業時間

11時30分~13時、19時~21時
日曜・月曜定休

・電話番号

TEL : 40 42 29 74

・価格帯

高級レストランの部類に入るのだと思いますが、価格的には最高級とまではいかないな、と思いました。 前菜・メインディッシュ共に3000~4000フラン前後、デザートは1500フランくらい。(メニュー表を写真に撮ったつもりが上手く撮れておらず曖昧ですが…。)

季節によって頻繁にメニューを入れ替えるみたいなので、その時によって価格もかなり前後すると思われます。

・内装や雰囲気

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テーブルセッティングは白基調でシンプル。

食事をするテラスの前にはプール付きの庭があります。人を待つ間に屋外でちょっとカクテルをいただく、というようなことも可能です。

プールがライトアップされて夜の雰囲気も悪くはないのですが、日中ならもっと居心地が良さそうだと思いました。日中の雰囲気が知りたい方は口コミサイトなどを参考になさると良いと思います。

特筆すべき点が1つ。お手洗いがとても綺麗です!(タヒチでは非常に稀です!)広々としていて清潔。使い捨てのペーパータオルやハンドドライヤーではなく、洗面台の脇に清潔なコットンのハンドタオルがたくさん用意してあって高級ホテルみたいだな~と思いました。

全体的にゲストのために居心地の良い空間を創り出そうというレストラン側の姿勢が感じられました。

今回いただいたもの

(1) Amuse-bouche

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Amuse-boucheは食前のおつまみ、突き出しのようなものです。注文しなくても全員にサーブされます。この時は玉ねぎのコンフィ+アスパラガスのソースでした。

(2) 前菜

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メカジキのワンタン、イカ墨のパスタに甲殻類の殻からとったブイヨン 2500フラン。この前菜は正直選択を間違えたと思いました。時期的に旧正月だったので中華料理を意識したのだろうと思いますが、フレンチ・レストランでアジアっぽいメニューは選ばないのが吉…。エビは火を通しすぎ、ワンタンも特筆するようなものではなく、イカ墨のパスタはブイヨンの味に負けていた感じでした。

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他の人の前菜。トマトのタルトレットにイベリコ豚のハム。

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他の人の前菜。Morilles(編笠茸)とリードヴォー(子牛の胸腺)3700フラン

(3) メイン

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最初に撮影するのを忘れていて取り分けた後ですが…。

詳しい内容は忘れましたが、タヒチ語でpāpio(=コバンアジ?)という白身の魚。焼き加減が良く、クリーミーなソースも美味でした。

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他の人のメインディッシュ。Côtelettes d'agneau(ラムチョップ)


飲み物について

この日は食事会の主催者がワインを持ち込んでいたこともあり、同席していた人がミネラルウォーターのみ口頭でオーダーしていました。そういうわけで、ドリンクのメニュー表が手元に回って来ず、価格帯がチェックできませんでした。

食事のオーダーをする前に、生絞りパイナップルジュースやカクテルの類を勧めていたので、ボトルワイン以外にも選択肢は多そうな感じ。

デザートについて

今回私自身は注文しませんでしたが、他の人のデザートを撮影させてもらいました。

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Mi-cuit au chocolat(フォンダンショコラ)

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パイ生地にアーモンドクリーム(≒ガレットデロワ)

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チェリーなどの赤いフルーツが主役のデザート


サービス

一番残念だったのが、子どもへの対応がイマイチだったこと。子どもとシェアしますと伝えたのですが、取り分け用のお皿すら提供してくれず…。お願いすれば持ってきてもらえたとは思うのですが、給仕係の人が捕まらない状況がとにかく多くて諦めました。(結局パン用の小皿に取り分けて何とか食べさせることに…。)

その後、メインが運ばれてきても子どもが前菜に使ったお皿は交換してもらえず…。料理を注文しない者=お金を落とさない者として顧客扱いしないのか…と残念な気分に。給仕職経験者としては、取り分けの子どもさんの分であっても、親御さんから言われる前に毎回お皿もカトラリーも替えるのが普通だと思うのですが。高級店らしからぬサービス…。

これは給仕に携わっていた人達の心の持ちようが現れただけで、お店の方針ではないと思います。

2人掛けのテーブルの多さから、普通は子連れで訪れるレストランではないのでしょう。ネット上の口コミでは給仕の質について高評価が多いですが、子連れ利用の口コミは見当たりませんでした。

私たちのテーブルの空いたグラスにお水をサーブしに来ていた人に話しかけてもすぐには気づかなかったり、結構な注意欠陥ぶりも見受けられました…。同席者も何人か困っていた場面があったので、私だけがそう思っていたのではないようです。

相方が言うには「ウェイターの立ち位置が悪い、全体を見渡していない、自分が働いている店を把握できていない感じ」とのこと(厳しいな~)。もしかしたら新人さんだったのかも…。子連れで来た私たちが原因という訳でもなさそうです。

注意点

今回私たちのグループは総勢10名だったので、特別に大きなテーブルをセッティングしていただいたのだと思いますが、それ以外に2人掛けのテーブルが8つか9つくらい…?そんなに規模の大きいレストランではないので、恐らく予約必須だと思われます。

まとめ

今回私のオーダー分がパッとしなかったので残念でしたが、他の人の料理を見る限り、料理のレベルは決して低くないと思います。肉料理をオーダーした人たちは概ね満足していたようでした。

季節ごとにメニューが変わるせいか、選択肢は少なめ。こちらの個人的な都合ですが、子どもが「魚がいい」と主張するのでシェアする身としては自由に選べず、選択肢が少ない分余計に苦労しました…。「選択肢が多すぎるレストランは信用できないからこれくらいでいい」という意見もあったので、この点は好みの問題でしょう。

あとは給仕係の人たちにもうちょっと頑張っていただきたい。たとえ南国タヒチであっても、それなりのお値段なのですから…。

大人だけで昼食の時間帯に行けば評価が変わりそうなお店なので、興味がおありの方にはランチをお勧めします。